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【プロ野球】

巨人お手上げ 三塁踏めず今季初零敗

2016年4月3日 紙面から

◇広島3−0巨人

 手のひらの上で踊らされた。黒田の前に今季最少タイ4安打。三塁も踏めず、巨人が今季初の零封負けを喫した。

 「不運な当たりもあったし、多少動くボールにね…。横から見ているだけではなかなか分からないですけどね」。歯切れの悪いコメントに高橋監督の消化しきれないもどかしさがにじんだ。

 好調の打線が封じられた。1番の長野は「制球も良いし、変化球もキレがあった」と熟練の投球術に翻弄(ほんろう)され、メジャーでも対戦経験がある4番のギャレットも「いろいろな球種を狙い通りのところに投げられて的を絞るのが難しかった」と脱帽した。

 完敗の中で、新指揮官の『色』が出たのは8回の攻撃だ。3点を追い、無死からの連打で一、二塁。小林誠に犠牲バントを命じた。「なんとか、もうひとつ良い形を作れれば、と思いましたけどね」。あえて出したサインも痛恨のスリーバント失敗。反撃機はついえた。

 村田ヘッドコーチが指揮官の狙いを補足する。「最悪でも、まず1点。そうすれば流れが来るかもしれない」。黒田をマウンドから降ろせば、試合は分からない。その粘り腰の采配も白星には結び付かなかった。それでも、脱帽−しないのが高橋監督だ。「打たなくちゃいけない」。負けず嫌いの血は、指揮官になっても変わっていない。 (井上学)

 

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