寺内容疑者の“父”が謝罪文!経営店HPに「深くお詫び」
埼玉県朝霞市で行方不明となった中学1年だった少女(15)が2年ぶりに保護された事件で、未成年者誘拐容疑で逮捕された寺内樺風(かぶ)容疑者(23)=東京都中野区=の父親とみられる男性が1日までに、自身が経営する防犯グッズ専門店のホームページ(HP)で「社会の防犯に努める立場として深くお詫び申し上げます」との謝罪文を掲載した。寺内容疑者はこの日、送検された。
父親と思われる男性は、大阪府池田市で防犯グッズの通販専門店を経営。HPは先月27日に少女が保護されてから閲覧できない状態だったがこの日、「近親者に逮捕状が出され身柄が確保されたという報道がございました。多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます」との謝罪とともに「当面の営業を自粛させていただきます」とした。同店では、防犯用のカギや女性用の防犯グッズなども販売。「社会の防犯に努める立場にある組織として、関係者の皆様に対しましては、大変申し訳なく深くお詫びを申し上げる次第でございます」と謝罪を繰り返した。
一方、寺内容疑者は以前から誘拐に興味を抱いていたことが明らかになった。取り調べに対し「中学生の頃から女の子を誘拐したいという願望があった」と供述。埼玉県警によると、朝霞市に行った理由は「インターネットの地図アプリで誘拐する場所を探した。田舎すぎず、都会すぎず良い場所だと思った」と説明。「学校を見て回る中で中学から1人で帰る少女を見付けて後をつけた。その後、少女のことを調べて誘拐した」と話しているという。
また、自宅から押収されたパソコンに閲覧制限が掛けられていたことも分かった。中野区のマンションの部屋から押収した複数台のパソコンを解析。その結果、一部のパソコンは、限られたサイトしか見られないように設定されていた。
一方、少女が「生活に必要な物はインターネットで購入していた」と県警に話していることも判明。少女は容疑者と一緒に部屋から出掛けることもあったというが、外出中は手を握られた状態だったとみられる。