落ちたらあの世行き…
「フフッ…あんたの仕事はいつもそんなだな。」
サンバー… 実はその真下には「受付のデスク」があって、パソコンもあって…
その業務も停止出来ない。
化粧木下地は、コンクリートビスで固定してもらいたいのだけど…
ビスの為の下穴をあけるハンマードリルからのコンクリート粉塵は… 一切落とさずに作業してもらいたいの。
出来るかしら?
「オレが今まで、出来ないって言ったこと無いだろ?」
サンバー…ありがとう。それじゃ、現場を見てもらえるかしら…
と、言うわけでぇ~(´Д`)
この吹き抜けの天井の梁に、カーテンを吊るための「化粧木下地」を取り付けろと…。
地上6メートル30センチ。中二階の床からでも3メートル10センチ。
作業用に脚立を立てたら…中二階の落下防止の手すりは、何の役にも立たない…。
「なるほどね…」
真下に受付のデスク。パソコンにコンクリート粉塵は大敵よ。
「参ったね…。」
何か策はあるのか!?
あるわきゃないだろ…?
予算と時間があれば、集塵のハンマードリルも用意出来るんだけどなぁ…
予算…
あるわきゃないでしょ~!?「分かった分かった、分かってるって~!!」
しゃあないなぁ…
一肌脱ぐかなぁ~!
次の日…。
この手すりの真上にカーテンを吊りたいんだよなぁ…。
このカッティングシートを貼った幅48ミリ、厚み25ミリの木材を70ミリの長さのコンクリートビスで固定するわけで…
それをするには、ハンマードリルでロングな下穴を開けなければいけない。
で、当然コンクリートの粉が出るんだけど…
「ズキュキュキュキュ~ン!!」
「ズキュキュキュキュ~ン!!」
サ、サンバー!もう、ハンマードリルで下穴開けてるの!? コンクリートの粉が出ちゃうじゃないの~!
……あら…? 出てないわね…コンクリの粉が。なんでなの?
昨晩、大急ぎで作ったのさ~!秘密兵器をな~!
これだよ!20リットル飲用水タンクの蓋に、ファンヒーターの温風を自在に送られるダクトをくっつけて
集塵機のノズルを突っ込んだのさ!
もちろんこうして縮むしな!
それをハンマードリルにドッキングして、連動コンセントモードで集塵機と繋いだら
コンクリート粉塵は、全て集塵機の中さ!
サンバー…あなたって人は… ありがとう!
「ははっ、使った材料は家で使わなくて転がってたものだったんだから、気にするなって!」


完成だ!
※写真画像 ミッションインポッシブル ローグ・ネイションより
Wikipediaより引用させて頂きましたm(__)m。