息抜きで書く。
登場人物二人の関係が恋人未満ならば、片方が何らかの理由で半ば強引に持ち込み、恋人などの関係ならばアブノーマルな要求を行う。
その後、それら行為を強引気味に行われた方の反応は、何だかんだ満更でもなかったり、或いは仏の心で許す。
それに増長した相手が行為の続行、または更に過激な要求をする。
さすがに堪忍袋の緒が切れ、「調子に乗るな」と諌めて終わる。
その後の二人の関係性を、あまり重たく締めたくない場合に便利なオチといえよう。
最終的に後ろの穴が広がるオチ。
・実は「そういうの」が好きだったと相手にカミングアウトされて半ば無理やり。
などだが、実際にやられてしまうかどうかは、明確な描写をせず締めくくられることが多いため“読者の想像にお任せ”といったところか。
最近は見所の場面で普通に描写されることが増えたため、やや風化気味なオチかもしれない。
恋人関係なら、新たな刺激を求めて試しにやってみたり、ハプニングで偶発的になってしまう、など。
普通では飽き足らず、更に過激になりそうな未来を想起させたまま終わることも(このあたりは、書き下ろしの後日談で語られる場合もある)。
女性の太ももあたりから何らかの“液体”が流れている状態が描写されて終わるオチ。
主に流れている液体は二種で、「自身」のモノか「別の人物」のモノかだ。
「別の人物」の場合は“直前の出来事”、「過去」を物語る意味合いがある。
太ももあたりから液体が流れているのは同じなのに、液体の種類だけで「過去」と「未来」を使い分けられるオチだ。
どちらにしろ、登場人物たちの関係性が手放しで喜べるようなものとはいえない場合が多い気がする。
私の読む漫画の傾向が偏っているせいだろうか。
なんだかんだで二人の関係性がシンテンし、主に女性が「これからもよろしく」と言って締めくくられる。
それに対して男性は好意的な対応をすることが多いが、直接言葉にする普通のパターンは意外と多くはない。
モノローグ調で事実上の関係の続行を語ったり、「言わなくても分かるだろ」とばかりに描写を省くパターンも多い。
基本的にハッピーエンドが多い印象だが、二人の関係性によっては前途多難な未来を読者に想像させるかもしれない。
二人の関係が倒錯していたり、何らかの後ろめたい背景がある場合、ロクなことにはならないだろうなと諦めに近い展望。
まだ、やれるにしろやれないにしろ、どちらか片方がまだやれる以上、続けるしかないオチ。
なので「まだやれるでしょ?」オチといってもいい。
これがオチになる場合もあるが、次に書くオチに繋がるパターンも多い。
肌がテカテカとした人間と、ミイラのようにやせ細った人間(まだ生きている)ができるオチ。
その差が出来た決め手は何なのか、その事柄に対する臨み方の結果なのだろうか。
たまに本当にミイラになって死ぬという、穏やかじゃないパターンもある。
そのオチになる場合は、世界観や出てくる要素が現実的かどうかで判別できるため、比較的予測はしやすい。
この場合、もう片方の経験値は低めに設定されていることが多い。
ページ数の都合上そこに至るまでのプロセスや臨み方が存外になりがちなこの界隈において、ある意味で合理的な理由を提示している点で、客観的に見て綺麗なオチかもしれない。
ただ、最初からそういう設定であることを明かして話を進めたり、むしろそういう人が大歓迎みたいなノリで進める漫画も割と増えてきたので、これをオチとして機能させるのは前時代的かもしれない。
それでもオチとして機能させるなら、ただの装置とするのではなくアッと驚くような仕掛けを施す必要があるだろう。
でも、あんまり強いオチを持ってこられても、読者の気の持っていきかたが困るだけになるだろうけれど。
漫画特有のご都合主義的展開と謎論理で話が展開し、そのまま決行。
しかし、常識的に考えてそんなことが許されるわけがなく、因果応報な結果になる。
法の裁きを受けるオチや、正当な理由で激怒した女性から制裁を受けるオチとかは鉄板だ。
近くに人がいる状態で決行したら、やはり周りはちゃんと気づいていたことが後に判明する、などもある。
基本的に漫画の世界というのは、その世界特有の論理があって、それ前提で話を進める。
けれど、漫画の世界の論理だけで全てを展開させたら読者はついていきにくい。
なので、オチに私たちでも理解できる既存の論理が展開され、それがちゃんと罷り通ることは読者をホッコリさせる。
ただ、それをオチに持ってくると読者が我にかえってしまい、“熱”を失くしかねないリスクも抱えているのがこのオチの欠点か。
きっかけは流言、アホな登場人物の謎の論理展開など様々だが、それでも本来の目的がなぜか完遂されるというオチ。
ダイエットとかはまだ分かるが、客観的に考えれば因果関係もなく明らかに非論理的なことまで完遂することも多い。
なお本来の目的が完遂されなかった場合、続行か或いは「(ノ∀`) アチャー」なことになる。
以上だ。
分かる人にだけ分かるような書き方をしている。
もし分からないなら、その方がいいと思う。