の前に。
ちょびっとだけ地学ぅ~な話をしますが。
大理石ってそもそも、石灰岩がマグマとかの熱で、性質が変わってできた変成岩なんですね?
※画像引用元http://www.nipic.com/show/2/64/c37296f4e693b121.html
んでね。
石灰岩って白いでしょ?
※画像引用元http://www.ranhaku.com/web03/c4/1_01sekkai.html
これね。
全部、サンゴとかの死がいなんです。
サンゴって本当は色はなくて、サンゴの中に住んでる藻の色が、サンゴの色になるんですね。
だから、中の藻が死んじゃうと、藻から栄養もらってたサンゴも死んじゃって、まっ白になっちゃうの。
サンゴの白化ってやつですね。
※画像引用元http://ogasawarabluelace.blog123.fc2.com/blog-entry-623.html
でね。
石灰岩って、数億年前のサンゴ礁が土砂にうもれてできた岩だから、もう石灰岩自体、大理石そのものが、サンゴ礁の化石ともいえます。
そんなサンゴ礁でできた大理石の中には、そのサンゴ礁に住んでた生き物の化石が閉じ込められてることも多くて。
ビルの壁材や床材になってる大理石の中に、アンモナイトが見られることも!!
だからこんな本も出てるよ。
名古屋+周辺 ビル街の化石・鉱物わくわく探検隊 (フィールドサイエンス)
- 作者: 大野寛次,下坂康哉
- 出版社/メーカー: 風媒社
- 発売日: 2000/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
私が持ってるのはこの本。中古で数百円で買ったのが、今はプレミアついてた・・・。
でねでね。
先日、全然そんなつもりはなくて。
所用があって降りた京王線国領駅の、駅前にある西友の前を通りかかったら。
突然。
大量のアンモナイトに遭遇!!
私以外の全員、完全に素通りしてるけど、なんでなんで?
気づいてないとか?!
それとも地元の人にとっては、ここにアンモナイト化石が大量にあるのはもう日常?!
でもここ、どのガイドブックにも、どのサイトにも載ってないよ?!
(サイトに載ってるのは、老舗デパートとか高級ホテルとかが多いです)
ということで。
誰もがアンモに目もくれずに通り過ぎる中
行きかう人に横目でちらちら見られながら
てかもう完全に不審者だったかもしれませんが
なんとか通報される寸前で撮り終えた、アンモナイトの化石たちの写真!!
この量のアンモが一か所で見られるなんて、相当貴重な穴場だと思う!!
正直、アドレナリンでまくりの大興奮で撮りました!!
大きさがわかるように、ペンとかと比較して撮れればよかったんだけど、すぐそばに交番があってですね・・・。
1秒でも早く撮り終えたかったので、今回は断念。
次は子供をダシにして『子供の自由研究に付き合ってる親』の体でリベンジしようと思います。
大理石の外壁に見られた化石
思ったよりすごくない?
これは右側にもたぶん2枚貝?の化石が見えます。
※もしかしたらアンモナイトの顎器かも!!
ゴムの仕切りが容赦ない・・・。
これも。
せっかく気室までけっこうはっきり見えてるのに。
こんな風にアンモナイトの化石が多数含まれるってことは、この大理石は、デボン紀~白亜紀、約4億年~1億年前のサンゴ礁でできてることがわかります。
ロマンすぎる!!
化石部分は、周りとは違う鉱物に置き換わってることも多くて、これは内側が、透明な方解石に置き換わってます。
博物館じゃないんだよ?
西友の壁だから!!
なんでみんな、びびんないんだろう?!!
これも左側になんかいますね。カイメンかなぁ?
これはたぶん巻貝。
中が方解石に置き換わってる、たぶん2枚貝。
これなんだろう?腕足貝か、サンゴかな?
これはきれいなカイメン!!
これも!!
相変わらず大量のアンモ。
これは、中が方解石に置き換わってる腕足貝。
これは実はかなりレア度の高い、アンモナイトの顎器の化石!!
こんなん興奮するわ!!
これもたぶん顎器!!
これはアンモナイトと、左側は2枚貝?かなぁ。
とにかくアンモがいっぱい。
でね。
これがこの大理石壁の中で見つけた最大のレアものなんだけど。
じゃじゃん!!
ベレムナイト!!
これも。貨幣石(有孔虫)にしては大きすぎるなと思ってたら、ベレムナイトらしい!!
べレムナイトはイカの祖先みたいなやつで、これが出たってことは、この大理石の年代が一気に狭まって、ジュラ紀~白亜紀、つまり1億7000万年~6500万年前、ちょうど恐竜の大繁栄期のサンゴ礁って特定される。
ロマンすぎるのも甚だしいわ!!
ベレムナイトもアンモナイトも、恐竜が絶滅した原因といわれている隕石の衝突により、恐竜と一緒に絶滅してしまいました。
もしかしたらこの大理石は、その隕石の衝突によって噴き出したマグマの熱によってできた、変成岩なのかもしれませんね。
ということで。
化石探しにいってないのに、こんなにも大量のアンモナイトや、超レアもののベレムナイトにまで出会えてしまい、大理石侮れない!!って心底実感しました。
今後、ビルや大浴場や地下のショッピングセンターに行ったときは、隠れているロマンを見落とさないように、気を抜かずに壁や床に目を光らせて歩こうと決意しました。
みなさんもぜひ、街の中のアンモナイトに出会ってみてほしいっ。
きっと。
旅行に行くのと同じくらい
人生観が変わりますよっ!!←
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