中華圏最古のテレビ局「アジアテレビ」、放送終了
【台北・鈴木玲子】経営難に陥っていた香港のテレビ局アジアテレビ(ATV)が1日深夜、放送を終了した。前身のテレビ局が1957年に創設されたATVは、中華圏では最も長い歴史を持つ。
地元メディアによると、97年に香港が中国へ返還された後、中国本土の企業に広告費を依存するようになるにつれ、内容が中国寄りになったとして視聴者離れが進んだ。
その後、巨額負債で経営難を招き、従業員の給与未払いも起こった。香港政府が経営難を理由に放送免許の更新を認めず、期限である2日午前0時(日本時間同日午前1時)の直前に放送を終えた。