新宅あゆみ
2016年4月3日07時13分
シャープを買ったことで知名度が高まっている鴻海精密工業の郭会長。65歳で「テリー・ゴウ」の呼び名でも知られる。
裕福な家庭の出身ではなかったが、1974年に創業した小さなプラスチック会社を一代で世界的な企業に育てた。カリスマ経営者として強いリーダーシップを発揮してきたが「気配りの人」という面もある。
2日にあった会見は2時間以上におよんだ。買収される側のシャープの高橋社長は時折厳しい表情もみせた。隣に座る郭会長は、質疑応答の途中でも笑いながら話しかけ、場を和ませようとしていた。高橋社長のコップに、自ら水をつぐ場面もあった。
会場にあったシャープの8Kテレビについても、「私の姿を若く見せてくれる。シャープのイノベーションに尊敬の念を抱いている」と冗談を交えながら持ち上げてみせた。
家族のつながりも重視している。今回の来日では、妻や子どもに加え高齢の母親を伴ってきた。「母はしばらく日本に来ていなかった。日本のサクラをみたいと話したので連れてきた」という。
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