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【フィギュア】羽生一問一答「今も整理できてない」

スポーツ報知 4月1日(金)7時5分配信

◆フィギュアスケート 世界選手権第1日(30日、米国・ボストン)

 【ボストン(米マサチューセッツ州)30日=高木恵】男子ショートプログラム(SP)が行われ、14年大会覇者の羽生結弦(21)=ANA=が怒りの首位発進を決めた。午前の公式練習でデニス・テン(22)=カザフスタン=に“妨害”を受けるトラブルにも負けず、2度の4回転を含めた全てのジャンプを成功。自ら15年GPファイナルで出した110・95点の世界最高得点にわずか0・39点差の110・56点をマークし、首位に立った。男子フリーは1日(日本時間2日)に行われる。

 ◆ゆづに聞く

 ―最後の叫び。

 「よっしゃーって思って。きたーって思って。見たかこのやろうみたいな。そういう気持ちでいた」

 ―見たかとは誰に?

 「みんなに対して。あとは自分の気持ちに。自分が一つの答えにたどりつけたという、うれしさが強かった」

 ―公式練習でのテンとのトラブル。

 「前の練習でも(自分の)ステップに、トウループで無理やり入ってきた。昨年の世界選手権のショートの前も自分が転んでいるにもかかわらずそのまま突っ込んできて、4回転を跳ばれてひかれそうになった」

 ―怒りをあらわにした。

 「その後のトリプルアクセルを跳べなかった悔しさというのもあった。練習がぐちゃぐちゃになってしまったことも。ただ、今までやってきた練習や支えてくれている人のことを考えたときに、すごく独りよがりになっていたというか。今も整理できてない」

 ―どう集中?

 「スケートを始めて17年目。試合なんて数え切れないくらいやっている。その中の経験からいろんな方法論というのを導き出しているが、それが通用したことがよかった」

 ―この状況下で首位発進。

 「今までの試合とは、心境が違った。そのなかで一番大きな舞台で、まとめられたことがうれしい」

最終更新:4月2日(土)19時1分

スポーツ報知