吉田純哉
2016年4月2日20時59分
(2日、広島3―0巨人)
41歳だからこそ迷っていた。九回のマウンドに上がるのか否か。球数は100球超。ボールの勢いが落ちている自覚もあった。それでも、広島の黒田は決断した。「行きます」。交代を促す首脳陣を制した。
味方の失策もあり2死二塁とされるも、無失点で切り抜けた。大リーグ、ヤンキース時代の2013年4月以来、国内では9年ぶりの完封勝利。41歳以上の完封はセパ両リーグ通じて4人目。「ホッとした方が先。やっぱりしんどいですよ」
最大の山場は八回だった。先頭打者から2者連続で安打を許し、一、二塁。続く小林誠に対し、変化球で際どいコースを突き、バントをさせない。1死後、代打片岡をツーシームで二ゴロ併殺に仕留めた。このときばかりは胸元で右拳を何度も力強く握った。
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