人気作家の貴重な肉声 ネット公開
池波正太郎さんや藤沢周平さんなど昭和から平成にかけての人気作家たちがみずからの声で作品を紹介した貴重な音声を、大手出版社がウェブサイトで公開しました。
公開されたのは大手出版社の新潮社に残されていた昭和から平成にかけての人気作家、およそ1000人の肉声を収めた録音テープのうち、文壇の重鎮から一世をふうびした作家まで24人分です。もともとは昭和50年からおよそ30年間続いた電話で作家の声を聞くことができるサービスのために録音されたものでサービスの終了とともに社内で眠ったままになっていました。
音声はいずれもおよそ3分程度で、このうち時代小説の大家、池波正太郎さんは「剣の天地」の主人公について、「ああいう生きざま、死にざまは現代の人にはないね。書いている私もショックを受けるくらいだ」などとくだけた口調で語っています。また、テレビやラジオにほとんど出演しなかった藤沢周平さんは「用心棒日月抄」について、「忠臣蔵は多くの人が書いているテーマだが、当事者ではない外部の立場から見た忠臣蔵を書きたかった」と淡々と語っています。
新潮社は、ほかの作家についても順次、公開していくことにしています。
音声はいずれもおよそ3分程度で、このうち時代小説の大家、池波正太郎さんは「剣の天地」の主人公について、「ああいう生きざま、死にざまは現代の人にはないね。書いている私もショックを受けるくらいだ」などとくだけた口調で語っています。また、テレビやラジオにほとんど出演しなかった藤沢周平さんは「用心棒日月抄」について、「忠臣蔵は多くの人が書いているテーマだが、当事者ではない外部の立場から見た忠臣蔵を書きたかった」と淡々と語っています。
新潮社は、ほかの作家についても順次、公開していくことにしています。