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【舛添知事定例会見録】
「トップが二流のビジネスホテルに泊まりますか?」「恥ずかしいでしょう」
「例えば、私はよく、『2020年は経済再生、日本再生のベストチャンスであり、ラストチャンスだ』という言い方をするのは、これはやはり最大限に活用すべきであると。つまり、普通だったらなかなかやらないなというのも、2020年を成功させるためにやっていこうというようなことがあれば、レガシーとして残る。そうすると、最終的には、目の前の課題もちゃんと解決しますが、50年後とは言わないが、五輪・パラリンピックが終わって、すばらしい東京になったねと。障害者が全く困らない、健常者と同じように自由に外へ出られるようになったと。これだけでもものすごい富になります。そういう長期的な視点から見たいなと思っています」
「今日の10億円を節約することによって、将来の1000億円を失うというような愚もまた避けないといけない。しかし、都民の税金ですから、きっちりと無駄は避けないといけないので、その視点をしっかり生かしながら議論をしていきたいと思っています」
「外国の要人が来るときに、私がいつも自慢するのは、『渋滞のないまちでしょう、ほら見てごらんなさい』と。中央環状線ができました。建設費はかかっているのですが、あれによって渋滞がなくなったときのプラスの効果、それから国際コンテナがあそこを走りますから、環七、環八が混まなくなった効果。それから、排ガスが出なくなりますから、これの効果。そういうことを考えると、私は中央環状線というのは、十分ペイすると。すぐには取り戻せなくてもできます。今日からいろいろな物価が上がったり、賃金体系が変わりますが、高速道路の通行料が、周辺を回ると前より安くなりました。これも三環状道路によって、都心の渋滞をなくすということなので」
「そういう観点から見て、そして、特にスポーツについて言うと、やはりなかなか東京では、お金を出せばできるが、気軽にスポーツができる状況ではまだないと思うので、日常生活の中にスポーツが当たり前のように組み込まれていくためには、大したお金を払わないで行けるということにならないといけない。そういうことによって、都民が心身ともに生き生きしてくれば、今、医療費が年間40兆円ですから、高齢者の医療費だけでその3分の1になるので、仮に40兆円の1割の4兆円が、健康づくり、スポーツによって節約できるとすると、それだけでも大きな効果です。だから、そういう大きな視点から物事を見ていきたいなと思っております」
「私は、2020年東京五輪・パラリンピックの後を見ているので、その後にすばらしい東京にする、『絶対、世界一にしてやるぞ』と思ってやっていますので、思い切った先行投資だと。だから、そこは、きちんと説明できるように、かくかくしかじかの効果があって、こうだと、そこは私自身が責任を持って、都民にきちんとご説明をして、納得していただけると確信しております」