挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ!俺だけの最強ハーレムパーティ~ 作者:猪木洋平
5/33

4話 犬狩り

そのままチンピラ2人組に連れられて、防具屋へとやってきた。


「へっへっへ。おい店主! 初心者向けの手ごろな盾はないか?」

「また新人の面倒見てんのか。何の得にもならんことを……」
防具屋の店主が言う。
ちなみにドワーフとかではなく普通のじいさんだ。

「へっへっへ。いいんだよ。別に得するためにやってんじゃねえ。オレも若い時に先輩に助けてもらったことがあるからな。その恩返しみたいなもんよ」
「兄貴、かっこいいっす! ギャハハハ!」



店主に勧められるままにスモールシールドを購入した。
名前の通り小さ目の盾だ。
普通のサイズも一応試してみたが、少し重く感じた。


「へっへっへ。おうおう、一丁前に似合ってんじゃねえか。格好だけは一人前だな!」
「問題は使いこなせるかどうかだ。しかしいきなり実戦もマズイ。まずは街から出て少し歩いたところでオイラ達と練習だぜ! ギャハハハ!」



その言葉通り、街の外で小一時間ほど練習した。
親切に指導して頂いた。
そして、いよいよファイティングドッグの討伐である。


「へっへっへ。ファイティングドッグは闘争本能が強い。中途半端な攻撃を重ねても、粘り強く戦ってきて厄介だ」
「まずは回避に専念! 隙を見つけて重い一撃をぶつける! そうすると安全に狩れるんだぜ。急がば回れってやつだな。ギャハハハ!」


「はい! アドバイスありがとうございます! アドルフの兄貴! レオさん!」

ここに来る途中、彼らの名前を教えてもらった。
敬意を込めて、「兄貴」と「さん」を付けて呼んでいる。



彼らのアドバイスに従いとにかく回避に専念する。
歯を剥き出しにして襲い掛かってくるので怖い。
必死に避ける。


危ない場面も多いが、意外となんとかなりそうだ。
避け続けて、避け切れなくなったら盾で状況を立て直す。
そして思い切って剣で切り付ける。
剣術レベル1の恩恵が大きい。
盾も役立つ。
言うとおりに買っておいて良かった。



ポイントが入れば回避術を取るのもありだな。
今は彼らがいるから安心だが、ソロでやるなら更なる安心感が欲しい。

ファイティングドッグは群れでは行動しない。
つまり、1匹倒すごとに休憩できる。
HP強化や体力強化はまだいらないだろう。

ファイティングドッグは気配を隠すこともしない。
常に興奮したような息遣いで、気配がダダ漏れだ。
気配察知もいらないな。
この辺りは見晴らしも良いし。

より少ない手数で倒すためには、腕力強化や肉体強化もありか。
剣術レベルを2にすれば、急所に当てやすくなるかな?



数匹狩ったところでレベルが上がった。
スキルポイントを振りたいが、彼らが見ている。
突然動きが良くなったら、いくらなんでも不審に思われるかもしれない。
スキル取得は宿に帰ってからじっくり考えることにする。





さらに犬狩りを続けていると、調子が出てきた。
いや、何か調子が出過ぎた。




「ひゃーはっはっは! そんな攻撃当たらないぜー!」

「クハハハハ! 小物が! 死ねい!」

「シャハハハハ! 所詮は犬! 人間様の敵ではないわ!」

「ハーッハッハッハ! 闇の剣に裂かれて眠るがよい!」




これは全部俺のセリフである。

いや、お恥ずかしい。
ついテンションが上がっちまった。
何せ生き物を殺すとか、初めての経験だしな。
彼らの口調が移ってしまった。




「ぐひひひひ! アドルフの兄貴! レオさん! こんなものでどうでしょうか?」


「お、おう……」
「お前、何か雰囲気変わったな……」










レベル3、たかし
種族:ヒューマン
職業:剣士
ランク:E
HP:33(30+3)
MP:17
腕力:11(10+1)
脚力:11(10+1)
体力:18(16+2)
器用:15(14+1)
魔力:17

武器:ショートソード
防具:レザーアーマー、スモールシールド

残りスキルポイント40
スキル:
ステータス操作
スキルリセット
加護付与
異世界言語
剣術レベル1
肉体強化レベル1
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ