THAAD配備の問題をめぐって両首脳の考え方は一致しなかったが、「今後も引き続き意思疎通を図っていこう」ということになった。事実、THAADは米中が主導して解決していくべき問題だと見ることもできる。オバマ大統領と習主席はこの日、THAADと南シナ海問題をめぐる対立がある中でも、核安全保障のため両国の協力を継続していくという共同声明を採択した。
韓中首脳会談は予定より20分長い80分間行われた。韓米日首脳はこれに先立ち3カ国首脳会談を開き、北朝鮮問題に関して協力していくことを確認、その内容を共同発表した。オバマ大統領は「我々(韓米日)は北朝鮮の(核・ミサイル)挑発を抑制する意志を持っている。我々の安保はつながっている。3カ国(韓米日)安保協力は必須で、(3カ国の協力により)北朝鮮の核拡散や脅威を抑制できるという点で意見が一致した。3カ国の協力を深めていけば、核のない韓半島を作ることができる」と述べた。
朴大統領は「北朝鮮の今後の挑発・脅威に関連して、私は米日両首脳と共に、国際社会が北朝鮮の挑発を決して座視しないことや、もし北朝鮮が再び挑発を実行したら、より強力な制裁と孤立に直面せざるを得なくなることをあらためて警告する」と述べた。