核サミット:朴大統領、習主席に「信なくば立たず」

韓中会談
「北の核問題で声を一つに」…THAAD問題では「意思疎通を継続」

韓米中日の連鎖会談
THAAD・南シナ海問題で意見の違い…北の核問題では4カ国が一致

 韓国・米国・中国・日本は31日(現地時間)、戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓半島(朝鮮半島)配備、南シナ海の領有権問題をめぐる意見の違いがある中、北朝鮮の核を許さないという点では意見が一致した。習近平・中国国家主席は同日の米中・韓中首脳会談で、北朝鮮との対話の必要性を強調しながらも、「中国も国連安保理決議を全面的に完全履行していく」との意思を表明した。同日、ワシントンで行われた連鎖首脳会談により、北朝鮮の核問題対応でカギを握る4カ国間の協調体制がある程度まとまった形だ。

 鄭沢光・中国外務次官はこの日、米中首脳会談終了後の記者会見で、「(習主席とオバマ大統領は)先月2日に国連安全保障理事会で可決された制裁決議案を徹底的かつ完全に履行しなければならないという点で意見が一致した」と述べた。THAAD配備や南シナ海問題をめぐり両国は衝突しているが、対北朝鮮制裁に関しては意見の違いがなかったということだ。

 また、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と習主席は同日、昨年9月以来7カ月ぶりに会談した。両首脳にとっては7回目の会談だった。まず、習主席が朴大統領に「『一年の計は春にあり』というが、我々の会談は今回、早春の3月に行われた。両国関係が健全で順調に発展することを希望する」と述べた。すると、朴大統領は「昨年の中国戦勝記念式典の昼食会時、(メニューに書かれていた)無信不立(信なくば立たず=信義がなければ存立できない)という言葉が思い出される。両国関係を導いていく基本精神は、相互尊重と信頼にあると考えている」と語った。

 朴大統領は昨年9月、国内外の反対を押し切り、西側諸国の首脳としては唯一、天安門の楼上から中国の抗日戦勝記念パレードを観覧した。習主席が「朴大統領に世話になった」と感じることを思い出させたのだ。これは「北朝鮮の核問題で声を一つにしてほしい」という願いが込められているものとも読み取れる。習主席は2014年の訪韓前、韓国メディアに送った特別寄稿文で「無信不立の精神で両国間の信頼を築いていこう」と述べた。

 この日の会談に先立ち、朴大統領は「率直な対話を通じて意見の違いを詰めていけば、韓中関係を一段高いレベルに引き上げることができる」と語った。韓国大統領府は「両首脳は韓半島の将来についても意見を交わした」としている。朴大統領は「韓半島の平和統一が北朝鮮の核を根本的に解決する方策であり、北東アジアと世界の平和の重要な終着点」と、南北統一が中国の利益にも合致することを強調したとのことだ。

ワシントン= ユン・ジョンホ特派員 , 崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース