名古屋市食品衛生課は2日、同市中区富士見町の飲食店「三露(みつゆ)」で1日夜にフグのコース料理を食べた9人のうち、32~62歳の8人(男性6人、女性2人)が嘔吐(おうと)やしびれなどの食中毒症状を起こしたと発表した。4人が入院しているが、快方に向かっているという。フグ毒とみられ、保健所は店を当分の間、営業禁止処分にした。
同課によると9人は会社の同僚。店は県条例で定めたフグ処理施設として届けていなかった。また、食品衛生法で提供が禁止されているトラフグの卵巣を煮こごりにして出していたことから、これが原因とみて調べている。【黒尾透】