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またも習近平氏に辞任求める書簡 「独裁・個人崇拝」非難し「一切の職務から罷免し党員を救え」
中国共産党員を名乗り、習近平国家主席の辞任を求める公開書簡が米国の中国語サイトに1日までに投稿され、波紋が広がっている。3月上旬には別の辞任要求書簡が中国政府系サイトに掲載され、当局が関係者を拘束する事態に発展した。国家主席の辞任を求める声が立て続けに公になるのは異例で、強まる言論統制への反発との見方が出ている。
米政府系放送局ラジオ自由アジアなどによると、新たな書簡は3月29日にニュースサイト「明鏡新聞網」系のブログに掲載された。「171人の中国共産党員」を名乗る投稿者が自分ですぐに削除したもようだが、ネット上で一気に拡散した。
書簡は「習同志の独裁と個人崇拝が党内組織をひどい状態にした」と批判。共産党に「習同志を一切の職務から罷免し、党と党員を救済するよう要求する」と訴えた。(共同)