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今回は、漫画史に残る、名ゲーム、名勝負である、エアポーカーがどんなゲームなのかを、まだ嘘喰い読んだことない人向けに、紹介していきたいと思います。

まず、嘘喰いとは。

◆嘘喰いとは◆
パチスロで偶然出会った青年・梶とギャンブラー・貘。梶の助言で儲けさせてもらった礼に、貘は梶の借金返済を手伝うことにする。そしてこの後、梶は貘と共に、賭博の世界で生きていくことになる。
廃ビル脱出勝負、富士廃坑でのハングマンを経て、貘と梶は賭郎会員となった。その頃、海外の犯罪組織「Ideal」が、賭郎を支配すべく日本に侵入し、組織同士の抗争が始まる。
貘は賭郎への「屋形越え」に必要な力をつけるべく、警察の暗部へと接触し、国家権力によってもみ消された犯罪者リスト「Lファイル」を獲得する。
Lファイルを用いて貘の人脈と財力は強化され、屋形越えの資格は満たされたかに思えた。だが、突然現れた「捨隈悟」にそれら全てを賭けざるを得ない状況へと持ち込まれ、賭郎勝負で決着をつけることとなる。奇しくもそれは、専属立会人の夜行が零號を得る機会にも繋がった。
最終的には、貘と、Idealのボスの「ラロ」の二人が、屋形越えの権利を賭けて賭郎勝負を行う事となった。疑似ゲームの孤島プロトポロスを舞台とした五人vs五人のチーム戦である。ルールは『勝者は最終日にカイザーである者。それ以外はなんでもあり』。これにはお屋形様みずからも獏の協力者という名目の第三勢力として参戦している。


◆エアポーカーとルール◆
・水中で足を拘束された状態で2名のプレイヤーが争うゲーム。
(主人公”嘘喰い” vs プレラスボスの”ビンセント・ラロ”)

右が嘘喰い、左の長髪がラロ。
4


・死亡した者が敗者
・このゲームにおける死とは、溺水により、身体を弛緩させた時点とする。10秒椅子から離れると、相手側に足枷のキーが与えられる。
・数字のみ記載された、金属製のカード10枚を、それぞれが5枚ずつ持つ。

3

勝負は、1枚 vs 1枚。オープンしBET、CALLした後、ある工程を経て、勝負が決まる。
9



・圧縮空気のチップはそれぞれが25枚ずつ持つ。チップは水中での呼吸にも用いる。1エアの空気量は、80L分。およそ5分呼吸ができる。呼吸と、賭けに使用する。呼吸時には、エアにレギュレーターをエアに接続して吸う。
・勝負ではそれぞれが1枚のカードをオープンした後、エアチップを賭ける。
3
 

・勝負は最大5回戦。参加料は1戦ごとに1枚ずつ増える。最大5エア。
必要参加料
 
・ファーストbetは交互。
・レイズ上限は場の総額チップの2分の1まで。
6
 
・Bet制限時間は30秒
7
 
・一度呼吸用に使用したチップは参加料&賭けには使用出来ない
3

 
・ある特定の負け方をすると「天災」という事故のようなペナルティが発生する
5


・勝負内容は不明。”勝負の法則は自ら解き明かすこと”。
2


◆両者に配られた手札◆

嘘喰い手札 25,45,26,36,39
5

ラロ手札 15,8,47,63,44
2


◆エアポーカー 1回戦◆
勝負開始の合図と同時に部屋に水が注ぎ込まれる。この段階から、2人の行動が分かれる。

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椅子から立ち上がり、ギリギリまで酸素を吸うラロ。
2


3



「ガンッ」の音とともに、何かを仕込む嘘喰い。
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この2人の行為の差が、後に大きく響くことになる。
1


 
思考は酸素を消費する。法則が分からない内は、切るカードを考えるだけ無駄。
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カードオープン。
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初戦の互いのカードは、嘘喰い36 vs ラロ15。
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法則が解かれていない初回から両者譲らぬレイズ合戦。
call

8bios


そして、勝敗の判定へ。
判定
 
音

た


初戦は、ラロの15の勝利。
15


下記が1回戦目が終わった直後の両者残エア。
差


ただ、
この時点では、2人はなぜ自分が勝ったのか、負けたのか、どうやって勝敗が決まったのか
分かっていない。

また、エアポーカーには、参加料を加味して、逃げ切れるセーフゾーンが存在する。
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◆エアポーカー 2回戦◆
2回戦、嘘喰い39 vs ラロ8。
勝つためには、2回戦か3回戦、どちらかで、アクセル踏む必要のある嘘喰い。ただ、自分の出したカードが勝っているかの判断がつかない。ここで賭けるか、次に賭けるか、、

その時、
嘘喰いの協力者の梶ちゃん(嘘喰いと共に数々の死線を潜り抜けてきた同志)が、何かを伝えるべく、水で満たされた部屋のガラスに手を張り付ける。

梶ちゃんは、既に法則を解いていたのだった。
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それを見た嘘喰いは、何かを察し、2回戦に賭け、ここで全力betを仕掛ける。



◆エアポーカー 第一の正体◆
「知識より、想像力です。」

嘘喰い手札
25、26、36、39、45

合計すると171。この数字は、1組のトランプの合計数値「364」の半分「182」に近い。
謎の数字手札の正体は、1デッキから作られたポーカーの役。役5枚の数字の合計数字だった。

エアポーカーとは、ポーカーの役と役の戦いだった。

 
数字と同じ合計数字になるように、5枚のポーカー役が作られる。

最も合計値の低いのは、6。(AAAA2 = 6 Aのフォーカード)
最高値は64。(KKKKQ = 64 Kのフォーカード)

1枚のカードでトランプ5枚を使用していることになる。1戦で使用するカード数は、10枚。
トランプの合計枚数は、52枚。5戦で50枚使用する。最大でも5回戦までしかできない。
それが、エアポーカーが5回戦までしかない理由だった。
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◆嘘喰いオールイン◆
ポーカーの役は英語でhand、梶ちゃんが部屋に張り付けた手(ハンド)を見て、嘘喰いは、2回戦でオールインを行う判断をした。

ラロは、嘘喰いがオールインをしてくると読んで、長考の振りをして、betを遅らせ、 嘘喰いのエアを減らす。

 

予想通り、2回戦の勝負は、嘘喰いの手札の勝利。
しかし、レギュレーター設置交換までしたが、ギリギリ嘘喰いの呼吸に間に合わず、嘘喰いの身体は、椅子から離れ、弛緩状態に入った。

かと思われたが、3秒後、嘘喰い、覚醒。レギュレーターを手元にたぐり寄せ、呼吸開始

嘘喰い29エアとラロ16エア
エア数逆転。自分の呼吸分まで賭けた、オールインが功を奏し、一気に形勢有利となる嘘喰い。

法則を解いた嘘喰いは、思考を強め、比例して酸素を減らすことになる。


◆エアポーカー 3回戦◆
法則を解いた嘘喰いは、手札を見ながら今まで使われたカードと、残トランプカードの熟考に入り、それに比例して、酸素の消費量が多くなる。


それに対し、法則を解いていないラロの酸素消費量は、正反対に少ない。逆に、3回戦のタイミングで、法則を解くかこのまま法則を解かないか、考えるラロ。

その後、嘘喰いが驚くべき、行為に走る。

”1デッキからつくる
役5枚の
合計数” 

なんと、手持ちの手札で、勝負の机に、法則を刻み込んだ。強制的に、法則を見せられ、ラロも、熟考に陥り、使用酸素量が増大する。


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 ラロの偶然の勝ちを嫌った嘘喰いが、ラロに心理戦を仕掛け、確実に勝つ為に、敢えて、ラロに法則を教え、自分のテリトリーに引き込む。そう、嘘喰いは、ギャンブラーだった。
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◆エアポーカー 第二の正体◆
エアポーカー戦、中盤、あることに2人が気づき出す。

そもそも、1デッキから作られる役は、どうやって作られているのか?CUtbD-3UAAAHC7m

エアポーカーは、
下の水中部屋で出された数字を、上の部屋の各協力者の2人が別室で役にし、対戦をしていた。
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エアポーカーは、水中で数字のみが書かれた手札をもとに、手持ちのエアを賭け合う、
嘘喰い vs ラロと、
その2人の提示した数字を元に、頭の中で役を作り対戦する、
ハル(嘘喰い協力者) vs 梟(ラロ協力者)
の2つの勝負が行われる、タッグマッチだった。
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嘘喰いとハルのタッグ
ラロと梟のタッグ

2人が互いを信用し、思惑がシンクロしないと勝てない勝負の構成になっていた。


◆ビッチペイン◆
頭の中で、数字から役を作る、ハルと梟の勝負では、負けると『痛み』が待っていた。
ビッチペインという、アイアンメイデンの姿をした特殊な拷問器具の中に入れられて、闘う。
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ビッチペインは、脊髄から脳に直接痛みを送り込むことのできる、「死なずに死痛を味合うことの出来る拷問器具」だった。


1回戦、梟に負け、ビッチペイン内で、手足をもぎ取られる痛みを味合うことになる、『八つ裂き』の死痛を喰らったハルの姿はこちら。
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2回戦、梟が負けた際の、焼死の痛みのイメージ。
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◆twitter◆



ノンスタイルの井上さんもハマってます。


◆総論◆
とまあ、このまま1話もテンションを落とさないまま、5回戦まで続いていきます。

今まで見たことのない、漫画史に残る、名ゲーム、名勝負である、漫画『嘘喰い』の”エアポーカー勝負”。まだ見たことのない方は、是非、読んでみてほしいです。

ちなみに、単行本最新刊41巻では、3回戦終了。
連載中のヤングジャンプでは、5回戦の勝負がつきそうなところまで進んでいます。

まだ、窒息するほど面白い、エアポーカー勝負に間に合いますので、是非!!

◆エアポーカー勝負は下の40巻から◆



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