夜中、街を徘徊していると惑星地球に自分だけ取り残されたような気がする、と感じる健常者は多いようだ。
「今頃、容姿の良い恋愛勝ち組はセックスベットの上で本能の赴くままにセックスしているんだろうな」
「あー今、中出しされた女がいるんだろうな」
「あー今、処女膜破られた女がいるんだろうな」
「あー今、ベットの上でイチャイチャしてるカップルがいるんだろうな」
「自分が痒みと痛みと荒れた肌で苦痛と絶望しかない灰色の青春を送っているうちに、全人類は楽しい思い出を積み重ねているんだろうな。」
「寝静まった街はアトピーゾンビの人生みたいだな。何もない。何も聞こえない。肌寒い。つまらない。」
童貞を拗らせ過ぎている。
デート中、隣にアトピーゾンビがいるなんて恥でしかない。それが彼氏なんて恥ずかしくて言えないだろう。不幸だ。
童貞を拗らせ過ぎて、女の通行人を見ると、「あ、セックスだ。」と思う。
二人組の女を見ると、「3Pかな?」と思う。
学生を見ると、「容姿の良い恋愛勝ち組としてセックスしまくったあと、中古女として精液が染み付いた口で誘惑して、精液がへばり付いた膣を使って、経済力を持った男と結婚するんだろうな。」と思う。
昼間、街に出ると勃起疲れが酷い。