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【プロ野球】

楽天・則本、開幕連勝 8イニング2失点、12奪三振の快投

2016年4月2日 紙面から

楽天−西武 8回表2死1塁、中村を三振に仕留め、ガッツポーズする則本=コボスタ宮城で

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◇楽天4−2西武

 楽天の則本が12三振を奪い、8イニング2失点で2勝目を挙げた。松井裕が今季初セーブ。2回無死一、三塁で茂木の二ゴロの間に先制し、4回には嶋のスクイズなどで3点を加えた。西武は4回の2失策が失点につながった。

 楽天・梨田監督は連勝後、ニコリともせずに不満を漏らした。「5点目が取れてれば、楽に勝てたのにねえ」。小技を絡めた采配がさえ、取れていた可能性は十分にあった。

 2回、エンドランで無死一、三塁の好機。内野ゴロ併殺崩れの間に先制した。4回は無死一、二塁から茂木が絶妙の送りバント。これが捕手・灰谷の悪送球を誘い、2点目。1死二、三塁後、藤田の遊ゴロ失策で3点目。さらに1死一、三塁、嶋には初球スクイズのサイン。これがズバリはまった。

 昨季は3度対戦して計3点しか奪えなかった西武菊池から、適時打なしで4得点。「嶋は前の打席でヒットを打ってるけど、トータル的に(菊池が)好きじゃない。向こうもエラーでガクッときている。スクイズをやるなら警戒される前の1発目(初球)だな、と思っていた。終わってみれば、あの1点が効いたね」

 5回には先頭福田が四球で出塁し、果敢に盗塁。結局、後続がなく追加点は取れなかったが、1点を貪欲に取りにいく采配には執念すら感じる。開幕から6試合で本塁打ゼロ。派手さはないが、つながりを重視した弱者の戦法で今後もパ・リーグをかき回していく。 (竹下陽二)

 エース則本が8イニング2失点で開幕から2連勝。三振は12奪った。2点リードの8回は1死後、栗山に四球。一発出れば同点のピンチに、3番メヒアを一飛。4番中村に対してはフォークの連投で追い込み、最後はこん身の真っすぐで空振り三振に仕留めた。

 球数は140。「打線の援護で楽に投げられたけど、投げすぎ。もっと、エコなピッチングを心掛けないと」。ちょっと早すぎる奪三振王の声には「まだ、これから山あり谷あり。三振より、地道にチームの勝ちを拾っていきたい」とフォア・ザ・チームを誓っていた。

 

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