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【プロ野球】

巨人、連夜の延長戦勝ち 5失策なのに…。

2016年4月2日 紙面から

広島−巨人 連夜の延長戦を制し、立岡(58)らナインを出迎える巨人・高橋監督(左)(吉澤敬太撮影)=マツダスタジアムで

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◇巨人6−4広島

 巨人が競り勝った。4−3の9回に追い付かれたが、延長10回2死二塁から立岡の中越え三塁打で勝ち越し、吉川の内野安打で6点目を奪った。沢村が2勝目で、戸根が今季初セーブ。広島は継投が決まらず終盤に失点を重ねた。

 ウソみたい。でも本当に勝ったんです。開幕ダッシュに成功した高橋巨人が、エープリルフールに敵地・マツダスタジアムで『不思議の勝ち』を拾った。2010年5月18日の日本ハム戦以来となる5失策。それでも、2試合連続となる延長決着を制した。

 「ミスは正直、多かった。それでも、こうして(勝利を)拾えたのは大きいですよね」。かすれた声に激闘の跡が残る。それでも、白星の味が疲れを忘れさせてくれた。「結果がすべてですからね。勝てばすべてが良いというわけではないけど、負けるよりは勝った方が良い」

 先制した。逆転を許した。追いついた。勝ち越した。追いつかれた。そして、延長10回。試合を決めたのは開幕から2番でスタメン起用されている立岡だ。2死二塁。途中出場の片岡が安打と盗塁で作った好機に、1球で答えを出した。

 「接戦が続いてますけど、絶対に負けないという気持ちでやっている。良いところで(安打が)出ました」。中越えの決勝三塁打。さらに、吉川の内野安打でダメ押しのホームを踏んだ。

 前夜(3月31日)は横浜で4時間6分ゲーム。延長11回の激闘を演じた。この日、高橋監督と一部の選手らは空路で広島入り。ところが、山陽道がトンネル事故の実況見分で通行止め。一般道で1時間以上の移動を余儀なくされた。

 その影響か、守備ではミスが相次いだ。疲労は−。4時間11分の試合を終え、指揮官は笑い飛ばした。「僕は立っているだけですから。選手は疲れているかもしれないですけど」。開幕から6勝1敗。セの貯金は、早くも高橋巨人に独り占めされた。これも本当の話−。 (井上学)

 

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