尾木ママ、寺内容疑者の学位取り消し処分に異議「犯罪と四年間学んだ実績は切り離すべき」
2016年4月2日9時11分 スポーツ報知
教育評論家で法大教授の「尾木ママ」こと尾木直樹氏(69)が2日に更新したブログで、中1少女誘拐事件について、千葉大が逮捕された寺内樺風(かぶ)容疑者(23)の卒業を取り消した問題について異議を唱えた。
尾木ママは「この度の中1少女誘拐監禁容疑者の大罪は厳罰に価することは言うまでもありません」と前置きした上で、「一旦手渡している卒業証書を取り消しにしてもいいのかしら…」と千葉大の処分に疑問を呈した。
千葉大は3月31日、工学部を卒業した寺内容疑者の卒業認定と学位授与を取り消し、卒業を留保すると発表。これについて、尾木ママは「31日までは『在学』していますから理屈上では処分も可能です。ただ、卒業取り消し処分なんて『あり?』でしょうか!?」とし、「犯罪と四年間学んだ実績とは切り離すべきじゃないのでしょうか」と問い掛けた。
さらに、「卒業取り消し処分の基準や条件について明確にしないと今後のことや他の国立大への影響もあります。丁寧な説明必要じゃないでしょうか!?」とも記した。 尾木ママは、「事件の残忍さへの憤りから大学の心情は痛いほど理解できるのですが…」と一定の理解を示しつつ、千葉大が下した処分については議論の余地があるとの姿勢を見せた。