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uniのユニセームって洗車道具として前時代的過ぎないか?

バイク バイク-レビュー

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自家用車を所有する人なら合成セーム革と聞いてピンと来る方もいるかもしれません。そう、あのオレンジ色のあいつです。私はまだ洗車のイロハを知らない時期にインターネットで「ユニセームが定番!おすすめ!」という口コミを見て即買いしました。インターネット上の評判は大変良いアイテムですが、2016年現在こいつの性能にやや疑問を抱いているのも事実です。

 

これがユニセームだ!

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まずこれが使用前のユニセームです。使用後は干して乾かすのでカリカリの状態ですね。良く見るとメッシュ上に穴が開けられています。ユニセームは毛細管現象を利用して、内部に水分を蓄える仕組みになっています。

洗車が終わった後、早速これをボディに当てて水を吸い取っていくわけですが、カリカリの状態では意外に水を吸い込んでくれません。むしろある程度水を吸ってクタクタになってからがこいつの本番です。ぷるぷるに柔らかくなり、非常に良く水を吸ってくれます。この時、表面を擦るのではなく、水滴の上に置く様にして水を吸わせるのがポイントです。タオルの様に表面に汚れを吸着するタイプでは有りませんから、水を拭く際に傷を付けない優しい仕様です。ここまで書くと、特に問題無い様に聞こえますね。

 

本当に吸水性高いのかな?

これです。そもそもユニセームは絞った時の水切れこそ良いですが、吸水性そのものはあまり高いと感じたことが有りません。マイクロファイバーのタオルが安く買えるこの21世紀の世の中において、拭き上げに必ずしもこれを押す必要は有るのかな?というのが私の考えです。安いマイクロファイバータオルを数枚用意した方が水を表面から吸い取るという点では圧倒的に速い気がします。定番製品かもしれませんが、吸水性が物足りないんです。

 

生地の厚さが気になる

牛革の様な厚みが有るため、細部の吹き上げはタオルの方が一枚上手です。大雑把に水を吸っていく過程ではそこそこ役に立ってくれますが、結局タオルがもう1枚欲しいなと思うことがしばしば有ります。この厚みは吹き上げ時の感触として何だか微妙なのです。今時の車はバンパーのデザインも非常に凝っており、隙間にあてがうのはタオルの方が柔らかく向いている場合が有ります。

ちなみに合成セーム革の名前通り、これの原材料は天然素材では有りません。ポリビニールアルコール(PVA)で出来ており、石油から精製されます。ちなみに洗濯のりにもPVAが含まれています。

 

俺はどうしても傷を付けたくないんだよ!

私が思うに、ユニセームをおすすめするとしたらこれが最大の理由ではないでしょうか。先程も述べた様に、ユニセームはタオルと表面の質感が異なるのでボディに傷を付けにくいです。塗装を擦ってしまうことが無いので、傷を気にされる方には良いと思います。特に黒の塗装を維持していくには洗車傷が当然気になるファクターですから、ユニセームを使って優しく拭き上げてあげるというのは十分有りだと思います。

ただし逆に白やシルバー等表面の傷が目立ちにくいカラーの車両に乗っている方には微妙ですね。この方々は表面の水あか等の汚れの方が目立つタイプですし、吸水性に勝るタオル等でさっさと拭き上げてしまう方が良いと思います。

 

耐久性はかなり高い

そもそも汚れに強い製品なのですが、水の給水と脱水を繰り返しても破れない強さが有ります。何度カリカリになろうと復活するので、私の持っているユニセームも既に購入後数年が経過していますが未だ健在です。使用されている方の中には10年物と仰る方もいるのでタオル類よりは間違い無く耐久性が高いと言えるでしょう。一枚500円という値段ですが、コストパフォーマンスは高めです。ほとんどの方は支払った分はペイ出来る様に思います。長年継続販売されている製品のため、既に嗜好品に近い側面が有りますが、洗車を極めたい方は一度購入してみてはいかがでしょうか?