こんにちは、コピーライターで行政書士の中村です。
数年後に無くなる仕事というのが、最近話題です。
たとえば「電気の検針」。昨日から始まった電力自由化の影響で、各家庭の電力メーターが次々に通信機能を持った「スマートメーター」に置き換えられています。その結果、数年後には人の手による検針が必要なくなるんだとか。
技術の進歩の結果といえばそれまでですが、もし何十年も検針の仕事をしてきて、それしかできない、やりたくないという人いたら、死活問題ですよね。
たびたび引用しますが…ダーウィンの「強いものでも賢いものでもなく、変化に適応できるものが生き残る」という言葉を連想してしまいます。
士業だって当事者
行政書士である私だって、他人事じゃありません。
行政書士をはじめ「士業」と呼ばれる職業は、伝統的に書類作成をメインにしています(代理人として法廷に立つ弁護士も、そのために膨大な書類を作成しています)。
昔は手書き、いまならパソコン入力がメインですが、それでも「素人には理解しにくい決まり事(法律など)やノウハウに従って書類を作成する」という部分は何十年と変わっていません。
ただ、そんな典型的な士業のスタイルも、ここ数年雲行きが怪しくなっています。
たとえば3ヶ月ほど前のブログで取り上げた「freee」というサービス。
会計記帳や申告書類 の作成「だけ」でメシを食っている税理士さんや会計士さんがいるとすれば、会計の素人でも簡単に入力できてしまうfreeeは、まさにキラーサービスです。
同じく、会社設立手続「だけ」を業務にしている行政書士や司法書士がいれば、やっぱりfreeeは脅威です。
…そして、さらにまたひとつ、士業の専門分野に迫るサービスが現れました。
それが『経営計画つくる君』。
経営計画つくる君とは
その名の通り、対話式で入力をしていくと「経営計画」が作れてしまうというアプリです。
リリースしているのは中小機構(独立行政法人中小企業基盤整備機構)なので、信頼性もバッチリ。
おまけに無料。
中小機構:人材育成: 経営計画作成アプリ『経営計画つくるくん』
上の動画でも(ドヤ顔で)説明されている通り、なんとなく「難しい」「面倒くさい」と思われていた経営計画が、事業者本人の手で簡単に作成できてしまうんです。
そう、iPadならね。(windowsやandroidでもできるけど)
士業の敵?
では『freee』と『経営計画つくる君』は士業の仕事を奪う敵なんでしょうか?
人によっては、そうですね。特に旧来のやり方にあぐらをかいてきた旧いセンセイたちにとっては。
ただ考えようによっては、これらのサービスは士業の仕事の質をグッと上げるサポートツールです。
なにしろ「機械的な書類作成」は機械に任せて、専門家ならではの創意工夫が必要な部分だけに全力を集中できるわけですから。
まとめ
私にとっては『freee』も『経営計画つくる君』も、頼もしいサポートツールです。
じゃんじゃん活用したいと思います。
まずは手始めに、『経営計画つくる君』を使って新しい事業の経営計画を作ってみましょうか…。
使い方などはそのうちにレポしますね(できれば)。
ではでは!