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 29日に開業する京都鉄道博物館(京都市下京区)が1日、報道陣に公開された。公開は4回目となるが、今回初めてジオラマコーナーの撮影が認められた。館内の工事や展示物はほぼ完成し、今後は券売機の設置や点検作業などが行われる。

 博物館の最大の見どころは、全国から集めた53点の車両。昨年夏に閉館した梅小路蒸気機関車館の蒸気機関車19両のほか、一昨年春に閉館した交通科学博物館(大阪市港区)にあった初代新幹線「0系」の先頭車両など17両も収容される。

 ジオラマコーナーは奥行き10メートル、幅30メートル。朝から昼、そして夜へと風景が変わる街中を実物の約80分の1の鉄道模型が走る。

 JR西日本は、初年度の来場者数の目標を130万人としている。三浦英之館長は報道陣に「お客様が減らないよう、常に進化する博物館をめざす。来館者数は、30年間の平均で年間80万人をめざす」と話している。