2016年4月2日05時03分
埼玉県朝霞市の少女誘拐事件で、2年ぶりに保護された少女(15)が「誘拐した男から『私は捨てられた』と紙に書くよう強要された」と話していることが捜査関係者への取材でわかった。こうした強要行為は誘拐直後から複数回あり、口頭でも「おまえは売られた」「両親に捨てられた」などと言われたという。
県警は、寺内樺風(かぶ)容疑者(23)=東京都中野区、未成年者誘拐容疑で逮捕=が少女を心理的に支配して逃亡をあきらめさせようとしたとみて調べる。1日、寺内容疑者を同容疑でさいたま地検に送検した。
捜査関係者によると、県警に対する少女の説明では、2014年3月10日午後に自宅周辺で連れ去られた後、寺内容疑者から「お父さんは私から借金をしている。借金のかたにあなたを預かる」「あなたは両親に捨てられた」とうそをつかれた。さらに、複数回にわたって「私は捨てられた」「私はいらない子」などと紙に書かされたという。
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朝日新聞社会部
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