劇団四季がチケット値上げ 最大1000円程度

4月に入って相次ぐ値上げの動きは芸術の分野にも広がっていて、全国でミュージカルを上演する劇団四季では、これまで据え置いてきたチケット価格を最大で1000円程度引き上げました。
劇団四季によりますと、チケット価格が引き上げられるのは「ライオンキング」や「キャッツ」などの主要な演目で、今月以降に発売される公演から最大で1000円値上がりとなるということです。
これにより「ライオンキング」では、一般向けのS席でこれまでの9800円から1万800円となります。
全国で年間3000以上の公演を行う劇団四季では、8年前にミュージカルなどの普及を目指してチケット価格を最大で1750円引き下げ、その後は据え置きを続けてきました。しかし、次々と新しいコンテンツが求められるなかで、作品の大型化が進み、制作コストがかかるようになったことなどから値上げを決定したということです。
劇団四季の吉田智誉樹社長は「消費税が上がったときも値上げせずにやってきたのでじくじたる思いだが、その分、劇場で感動を与えてお客様にお返しできるように心がけていきたい」と話しています。