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 河野洋平元衆院議長が1日、神奈川県小田原市での講演で、安倍政権にダメ出しを連発した。「ハト派」の代表格だっただけに「安倍1強」の現状に懸念を募らせているようだ。

 安倍晋三首相が視野に入れる夏の衆参同日選について、河野氏は「勝ちそうならやるという解散論はいただけない」。衆院選挙制度改革で、自民が首相の意向を受けて定数10減を受け入れる方針を固めたことにも「国民に(消費)増税をお願いする以上、議員の数も減らそうという理屈は極めてインチキだ。党執行部には何の痛みもない」と主張した。

 また、「少数の人間が多数の生殺与奪の権限を持ち、専制政治を行っている」と首相の政治手法を批判。「自民党内からの(党執行部に対する)異論も期待できない」と述べた。(石松恒)