新宅あゆみ、中川竜児
2016年4月2日00時35分
シャープへの出資を決めた台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長が、1日夜に来日した。2日に正式契約し、堺市の共同運営する工場で、シャープの高橋興三社長と記者会見する。保証金となる1千億円は、3月31日にシャープ側に振り込んだことを明らかにした。
シャープは1日、みずほ銀行や三菱東京UFJ銀行と、金利など借り入れ条件の見直しで基本合意したと発表した。鴻海の傘下入りに向けた追加の金融支援となる。年間で約72億円のコスト削減につながり、4月末の最終合意をめざす。
郭会長は、家族らとともに関西空港に到着した。朝日新聞の取材に対して「シャープに投資する機会を与えてもらい感謝している。赤字から脱するためにともに歩んでいきたい」と話した。高橋社長ら経営陣の一部は、出資が実現すれば退任する見通しだが、後任については「まだ決めていない」とした。
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