九州新幹線長崎ルート 新幹線と特急乗り継ぐ方式で合意

九州新幹線長崎ルート 新幹線と特急乗り継ぐ方式で合意
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新型車両の開発が遅れている九州新幹線長崎ルートは新幹線と特急を乗り継ぐ「リレー方式」を導入して、平成34年度に暫定開業することで地元佐賀県と長崎県、それにJR九州などが正式に合意し、29日関係者が福岡市で合意文書に署名しました。
福岡市の国土交通省九州運輸局には佐賀県の山口知事、長崎県の中村知事、それにJR九州の青柳俊彦社長らが集まり、九州新幹線長崎ルートを巡って関係者で合意した内容に署名しました。
それによりますと、政府・与党が申し合わせている平成34年度の開業に間に合わせるため、開発が遅れている新型車両、「フリーゲージトレイン」に代わって、新幹線と特急を乗り継ぐ「リレー方式」を導入し、平成34年度中に暫定開業するとしています。
これに伴う70億円の追加の財政負担については法律に基づいて、佐賀県と長崎県が一部を支払います。その代わり、佐賀県と長崎県が購入する予定の並行在来線の線路をJR九州が無償譲渡することで地元の追加負担をなくし、JR九州の負担については今後、国が配慮するとしています。
29日の合意を踏まえて、与党のプロジェクトチームも近く、この方針を正式に決定し、国土交通省は関連する工事費用などを再来年度・平成29年度の予算案の概算要求に盛り込む方針です。