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【スポーツ】

白井、オールラウンダーへ第一歩 「床と跳馬以外もこだわる」

2016年4月1日 紙面から

床運動の練習で内村航平(右)と談笑する白井健三(佐藤雄太朗撮影)

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 リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねた体操の全日本個人総合選手権が1日から東京・国立代々木競技場で行われる。大会前日の31日には公式練習が行われ、昨年の世界選手権床運動金メダリストの白井健三(19)=日体大=は6種目トータルでの活躍に自信を見せた。

 ひねり王子、そして床運動のスペシャリストからの脱却を目指す。白井は「6種目平等にいい調整ができているので、6種目を意識して演技を成り立たせたい。床と跳馬以外にもこだわれるようになっている」と強い口調で自信をのぞかせた。

 オールラウンダーへのこだわりは演技構成にも現れている。床運動では自身の名前を冠したH難度の大技、伸身のリ・ジョンソン(後方2回宙返り3回ひねり)こと「シライ3」をあえて外し、抱え込みで行う通常のリ・ジョンソンで臨む。「6種目ある中で、伸身は他と変わらない1つの技。こだわりすぎてできるところを失敗するぐらいなら迷わず抜く」と言い切った。

 5枠を争う五輪代表選考では、既に内定している内村以外に個人総合の成績で決まるのは1人。残る3人はチームへの貢献度も加味される。それでも白井は「僕は総合ができてこその体操だと思っている。種目別での仕事はできたが、これからは総合での仕事がある」とオールラウンダーへ意気込む。

 4年前の全日本個人総合は観客席から眺めていて、五輪選考会は初挑戦。それでも「初めてなので怖さはない。オリンピックを懸けた場で戦えるのは幸せ」と前向き。スペシャリストからオールラウンダーへの第一歩を記し、五輪代表へ近づける。(川村庸介)

 

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