英のパブで日本企業が入社式

イギリス風のパブをチェーン展開している日本の会社が、新入社員のこれからの仕事に生かしてもらおうと、本場ロンドンのパブで入社式を行いました。
ロンドンのパブで入社式を行ったのは、日本で92店舗のパブをチェーン展開している東京の会社で、31日、この春採用された新入社員や、アルバイトから正社員になった29人に社長から辞令が手渡されました。
会社がロンドンで入社式を行うのはことしが初めてで、新入社員の代表は「英国のパブ文化を日本で広く普及するという会社の思いを強く感じています」とあいさつしました。
このあと新入社員たちは、パブの店員から泡を少なめにつぐイギリス流のビールのつぎ方などについて説明を受け、実際にパブのカウンターに入ってビールをグラスにつぎました。
そして、自分たちでついだビールを持ち寄って、一斉に「チア-ズ!」と声をあげて乾杯しました。
入社式を終えた新入社員は、「本場の文化を味わえることは、自分の成長にもつながります」とか、「初めてのことが多くてとても新鮮です」などと話し、社会人としてのスタートに思いを新たにしていました。
この会社の太田剛社長は「これから仕事でつらいことがあったときも、きょうの気持ちを思い起こせば必ず乗り越えてもらえると思います」と話していました。