スー・チー氏 「国家顧問」で政治実権掌握へ
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民主化勢力が主導する新政権が30日発足したミャンマーで、憲法の規定で大統領になれないアウン・サン・スー・チー氏を新たに創設する「国家顧問」に任命する法案が議会に提出され、この「国家顧問」に大きな権限を与えることでスー・チー氏が事実上、政治の実権を握る見通しとなりました。
ミャンマーでは、軍の影響力が強い政権に代わって、30日、民主化勢力が主導する新政権が発足しましたが、最大与党のNLD=国民民主連盟を率いるアウン・サン・スー・チー氏は、憲法の規定に阻まれ、大統領に就任できず、外相など4つの閣僚を兼務することになりました。
そして、NLDは31日、議会上院にスー・チー氏を新たに創設する「国家顧問」というポストに任命する法案を提出しました。
法案では、「国家顧問」はすべての閣僚の上にたち、政権と議会との調整も担当するとされ、事実上、政治の実権を握ることになります。法案を提出したNLDの議員はNHKの取材に対し、「スー・チー氏は憲法の問題で大統領になれなかったが、新たなポストによって行政と立法の両方に関われるようになる」と話しています。法案はNLDが過半数を占める議会で、来週中にも可決される見通しですが、スー・チー氏が強大な権限を握ることに、議会の4分の1を占める軍人議員がどのように対応するのか注目されます。
そして、NLDは31日、議会上院にスー・チー氏を新たに創設する「国家顧問」というポストに任命する法案を提出しました。
法案では、「国家顧問」はすべての閣僚の上にたち、政権と議会との調整も担当するとされ、事実上、政治の実権を握ることになります。法案を提出したNLDの議員はNHKの取材に対し、「スー・チー氏は憲法の問題で大統領になれなかったが、新たなポストによって行政と立法の両方に関われるようになる」と話しています。法案はNLDが過半数を占める議会で、来週中にも可決される見通しですが、スー・チー氏が強大な権限を握ることに、議会の4分の1を占める軍人議員がどのように対応するのか注目されます。