北朝鮮の核ミサイル開発 再突入などの技術に進展か

北朝鮮の核ミサイル開発 再突入などの技術に進展か
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国際的な軍事情報の分析会社「IHSジェーンズ」は、北朝鮮による核ミサイルの開発状況を検証した結果、核弾頭を大気圏に再突入させる技術に進展がみられるとして、これまで伝えられているより開発が進んでいる可能性があるとする分析結果を公表しました。
世界の軍事情報を分析するIHSジェーンズは30日、北朝鮮の核ミサイル開発に関する最新の分析結果を明らかにしました。
それによりますと、北朝鮮は大陸間弾道ミサイルに搭載した核弾頭を大気圏に再突入させる際に防護する、「再突入体」と呼ばれる機材の設計に成功したとみられるほか、起爆装置を小型化・軽量化した可能性があると指摘しています。IHSジェーンズは、これらの分析結果をこれまで明らかになった映像や、独自の技術的な検証によって導き出したとしています。
また、先月から今月にかけて撮影された衛星写真の分析から、ニョンビョン(寧辺)の核施設では核兵器の原料となるプルトニウムの再処理が新たに行われている可能性があると指摘します。
IHSジェーンズは、「核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルの兵器化にかなり近づいていると考えられる」としており、これまでメディアで伝えられているより、北朝鮮の核ミサイル開発が進んでいる可能性があると結論付けています。