米国防総省「中国の南シナ海での防空識別圏認めず」
中国が軍事的な活動を活発化させている南シナ海に防空識別圏を設定する可能性が指摘されていることについて、アメリカ国防総省のワーク副長官は、地域を不安定化させるとしてアメリカ政府が認めることはないという方針を改めて示しました。
アメリカ国防総省のワーク副長官は30日、首都ワシントンで講演しました。この中でワーク副長官は、中国が3年前に東シナ海の広い範囲に設定した防空識別圏を南シナ海でも設定する可能性が指摘されていることについて、「われわれは東シナ海の防空識別圏を認めなかったし、南シナ海でも認めることはしない」と述べました。
そのうえで「中国には防空識別圏は地域を不安定化させると率直に伝えている」と述べ、こうしたアメリカ政府の姿勢を中国政府にも伝えていると説明しました。
南シナ海を巡って中国は、造成する人工島で滑走路やレーダー設備の整備を進めているほか、実効支配する島に地対空ミサイル部隊を展開するなど軍事的な活動を活発化させています。
アメリカは中国に南シナ海での挑発的な行動を抑制するようたびたび求めており、オバマ大統領は31日、核セキュリティーサミットに出席するためワシントンを訪れる習近平国家主席と個別に会談してこうした姿勢を改めて強調するとみられます。
そのうえで「中国には防空識別圏は地域を不安定化させると率直に伝えている」と述べ、こうしたアメリカ政府の姿勢を中国政府にも伝えていると説明しました。
南シナ海を巡って中国は、造成する人工島で滑走路やレーダー設備の整備を進めているほか、実効支配する島に地対空ミサイル部隊を展開するなど軍事的な活動を活発化させています。
アメリカは中国に南シナ海での挑発的な行動を抑制するようたびたび求めており、オバマ大統領は31日、核セキュリティーサミットに出席するためワシントンを訪れる習近平国家主席と個別に会談してこうした姿勢を改めて強調するとみられます。