台湾 政権交代に向け蔡氏と馬総統が会談
台湾で8年ぶりの政権交代を決めた民進党の蔡英文氏は、ことし5月に総統に就任するのを前に30日、国民党の馬英九総統と会談し、政権の円滑な引き継ぎを印象づけるねらいがあるとみられます。
ことし1月の総統選挙で8年ぶりの政権交代を決め、女性として初めて総統に就任する民進党の蔡英文氏は30日、台北で当選後初めて、国民党の馬英九総統と会談しました。
冒頭、馬総統が蔡氏に「さまざまな議題について意見交換ができると思う」と述べたのに対し、蔡氏は「選挙で争っても、政権交代は順調にできるようにしたい」と述べました。会談はこのあとおよそ1時間にわたって非公開で行われ、総統府と民進党によりますと、2人は外交や原発を含むエネルギー政策などについて意見を交わしました。
台湾では、将来の台湾統一を目指す中国が民進党政権の発足後、外交的な圧力を強めるのではないかという見方が出ていますが、会談では対中国政策についてはほとんど話し合われず、蔡氏が馬総統の外交政策を評価するとともに多元的な外交活動に取り組む考えを示したということです。
今回の政権交代を巡っては、選挙結果が出てから蔡氏が就任するまで、およそ4か月の期間があることから、行政の不安定化を懸念する声も出ており、双方は会談によって政権の円滑な引き継ぎを印象づけるねらいがあるとみられます。
冒頭、馬総統が蔡氏に「さまざまな議題について意見交換ができると思う」と述べたのに対し、蔡氏は「選挙で争っても、政権交代は順調にできるようにしたい」と述べました。会談はこのあとおよそ1時間にわたって非公開で行われ、総統府と民進党によりますと、2人は外交や原発を含むエネルギー政策などについて意見を交わしました。
台湾では、将来の台湾統一を目指す中国が民進党政権の発足後、外交的な圧力を強めるのではないかという見方が出ていますが、会談では対中国政策についてはほとんど話し合われず、蔡氏が馬総統の外交政策を評価するとともに多元的な外交活動に取り組む考えを示したということです。
今回の政権交代を巡っては、選挙結果が出てから蔡氏が就任するまで、およそ4か月の期間があることから、行政の不安定化を懸念する声も出ており、双方は会談によって政権の円滑な引き継ぎを印象づけるねらいがあるとみられます。