内戦のイエメン 子ども900人超が犠牲に
内戦状態が続く中東のイエメンについて、ユニセフ=国連児童基金は、戦闘が激しくなった去年3月からこれまでのおよそ1年間で、900人を超える子どもたちが犠牲になったことを明らかにし、「内戦を終わらせないかぎり、この国は破綻する」として強い危機感を示しています。
イエメンでは、ハディ政権とイスラム教シーア派の反体制派との間で内戦状態が続いていて、政権側を支援するサウジアラビアなどによる空爆が始まった去年3月以降、戦闘は激しさを増しています。
このイエメンについて、ユニセフは29日、報告書を発表し、去年3月からこれまでのおよそ1年間で、18歳未満の子どものうち、戦闘に巻き込まれるなどして934人が死亡し、1356人がけがをしたことを明らかにしました。また、戦闘の激化に伴って、少年兵として戦うことなどを強制された子どもは848人に上るということです。
さらに現地では、600か所の保健施設が閉鎖されているうえ、人員や医療物資の慢性的な不足で下痢や肺炎といった予防できるはずの病気のため、5歳未満の子ども1万人近くが命を落としたとみられるとしています。
ユニセフの中東・北アフリカ地域事務所のピーター・サラマ代表は、「内戦を終わらせないかぎり、この国は破綻し、その影響で、子どもたちやその家族が長期間にわたって苦しむことになる」として、強い危機感を示しています。
このイエメンについて、ユニセフは29日、報告書を発表し、去年3月からこれまでのおよそ1年間で、18歳未満の子どものうち、戦闘に巻き込まれるなどして934人が死亡し、1356人がけがをしたことを明らかにしました。また、戦闘の激化に伴って、少年兵として戦うことなどを強制された子どもは848人に上るということです。
さらに現地では、600か所の保健施設が閉鎖されているうえ、人員や医療物資の慢性的な不足で下痢や肺炎といった予防できるはずの病気のため、5歳未満の子ども1万人近くが命を落としたとみられるとしています。
ユニセフの中東・北アフリカ地域事務所のピーター・サラマ代表は、「内戦を終わらせないかぎり、この国は破綻し、その影響で、子どもたちやその家族が長期間にわたって苦しむことになる」として、強い危機感を示しています。