船乗っ取り身代金要求 フィリピンの武装グループか

フィリピンのイスラム過激派組織を名乗る武装グループが、インドネシア人の船員10人を乗せてフィリピンに向かっていた石炭を運搬する船を乗っ取って身代金を要求し、インドネシア政府は船員の早期解放を求めています。
インドネシアの外務省によりますと、石炭7000トンを積みインドネシア人の船員10人を乗せてカリマンタン島の港からフィリピンのルソン島に向かっていた船が、武装グループによって乗っ取られたということです。
乗っ取られた詳しい日時や場所は明らかになっていませんが、今月26日に船を所有する会社に対し、フィリピンのイスラム過激派組織「アブサヤフ」のメンバーを名乗る人物から身代金を要求する電話がかかってきたということです。
フィリピン南部では「アブサヤフ」のメンバーが外国人観光客などを誘拐し、多額の身代金を要求する事件がたびたび起きており、インドネシア政府は武装グループと交渉を続けるとともに、フィリピン政府と連携して船員の早期解放を求めています。