キューバ前議長「帝国主義の贈り物必要ない」
先週、アメリカのオバマ大統領がキューバに歴史的訪問を行い、民主化の推進などを呼びかけたのに対し、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長は「帝国主義からの贈り物は必要ない」などとコメントし、社会主義体制を堅持する姿勢を示しました。
オバマ大統領は先週、現職のアメリカ大統領としては88年ぶりにキューバを訪問し、首脳会談を行って一層の関係改善に道筋をつける一方、「言論や集会の自由、それに投票の権利を恐れる必要はない」などと演説し、民主化の推進を訴えました。
これに対し、かつてキューバ革命を率い、社会主義体制を築いたフィデル・カストロ前国家評議会議長が、キューバ共産党の機関紙に27日付けで寄稿し、「60年近く経済制裁を続けてきたのに、甘いことばをちりばめた演説だ」と反発しました。
そして、社会主義の下で平等な教育や精神的な豊かさを得ることができたと、これまでの国造りを誇ったうえで、「帝国主義からの贈り物は必要ない」として、社会主義体制を堅持する姿勢を示しました。
フィデル・カストロ氏としては、今後、アメリカとの関係改善が進んでも、キューバの社会主義体制には干渉しないよう、オバマ大統領にくぎを刺すねらいもあるものとみられます。
これに対し、かつてキューバ革命を率い、社会主義体制を築いたフィデル・カストロ前国家評議会議長が、キューバ共産党の機関紙に27日付けで寄稿し、「60年近く経済制裁を続けてきたのに、甘いことばをちりばめた演説だ」と反発しました。
そして、社会主義の下で平等な教育や精神的な豊かさを得ることができたと、これまでの国造りを誇ったうえで、「帝国主義からの贈り物は必要ない」として、社会主義体制を堅持する姿勢を示しました。
フィデル・カストロ氏としては、今後、アメリカとの関係改善が進んでも、キューバの社会主義体制には干渉しないよう、オバマ大統領にくぎを刺すねらいもあるものとみられます。