韓国統一省「北朝鮮の演習は忠誠心示す競争の結果」

韓国統一省「北朝鮮の演習は忠誠心示す競争の結果」
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韓国統一省は北朝鮮が韓国の大統領府などへの攻撃を想定した、長距離砲による大規模な攻撃演習を実施するなど威嚇を繰り返していることについて、北朝鮮内部で、キム・ジョンウン(金正恩)第1書記に忠誠心を示す競争が起きている結果だという見方を示しました。
北朝鮮は先週、国営メディアを通じ、キム・ジョンウン第1書記の立ち会いの下、韓国の首都ソウルにある大統領府や政府機関への攻撃を想定して、「長距離砲の集中攻撃演習が史上最大規模で行われた」と伝えるなど、韓国への威嚇を繰り返しています。
これについて、韓国統一省のチョン・ジュンヒ(鄭俊煕)報道官は28日の記者会見で、北朝鮮の威嚇が2013年の3回目の核実験の時と比べて強まっていると指摘しました。その理由について、「キム第1書記への忠誠心の競争の一環だ」と述べ、北朝鮮内部でキム第1書記に忠誠心を示す競争が起きている結果だという見方を示しました。そのうえでチョン報道官は、一連の威嚇について、「非常に残念なことで、結局は北朝鮮の水準を天下にさらけ出すことであり、指導部の水準も暴露することだ」と述べ、批判しました。
北朝鮮は今月7日から韓国で始まった、米韓の合同軍事演習などに反発し、弾道ミサイルなどを発射したほか、核弾頭の爆発実験や先制攻撃も示唆しています。