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青森の地域課題ITで解決 首都圏中高生がフィールドワーク

Web東奥 3月28日(月)10時21分配信

 地域の課題解決を目的としたITの活用方法を探ろうと、首都圏の中高生約30人が19~21日、青森県弘前市を中心にフィールドワークを行った。中高生たちは同市のリンゴ農家らから青森県のリンゴ産業の状況や問題などを聞き、ITを使った独自の解決方法を考えた。
 首都圏を中心に展開する現役高校生対象の学習塾「早稲田塾」主催の「シリコンバレーITプログラム」の一環。「ITとネットで日本をよくする」をテーマに有名企業の特別講義などを受けてITを学ぶ内容で、2カ月以上にわたるプログラムの最後に、ITやインターネットのさらなる普及が見込める本県を選んだ。
 20日、中高生らは同市の市りんご公園を訪れ、公園内にある弘前シードル工房kimoriの高橋哲史さんと交流した。
 高橋さんはリンゴの剪定(せんてい)が必要な理由や本県のリンゴ農家の現状などを説明し「リンゴ農家の半分は後継ぎがいないといわれている。リンゴは青森の基幹産業であり、なくなってしまうと地域経済に大きな問題。地域全体で考えなくては」と話した。
 高校2年の内海未結さん(17)=神奈川県=は「青森は空気がおいしいし住みやすい。ITの良さを知ってもらい、もっと暮らしやすい県になったら」と話し、中学3年の佐々木雅斗さん(15)=東京都=は「スマートフォンで気候を把握するなど、リンゴの栽培に活用できそうだと思った」と話した。

東奥日報社

最終更新:3月28日(月)10時21分

Web東奥

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