民進党の山井和則国対委員長代理は１日、環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）に関する同党の「交渉過程解明チーム」が５日に開く会合に、自宅療養中の甘利明・前ＴＰＰ担当相の出席を求める考えを明らかにした。国会内で記者団に語った。山井氏が１日午後、神奈川県大和市の甘利氏の地元事務所を訪れ、文書で要請するという。

　山井氏によると、文書は「拝啓　その後お加減はいかがでしょうか」という書き出しで始まり、交渉過程に関する政府の説明が二転三転しているため「法案の審議に支障をきたす」と指摘した上で、甘利氏のチーム会合への出席を求めている。

　「病気療養中のところ誠に恐縮ですが」「一日も早いご回復をお祈り申し上げます」などのネチネチとした…、もとい衷心から甘利氏の病状を気遣う文言も盛り込まれている。