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堺市のアイデア! 成人向け雑誌“目隠し”に雑誌協会と書籍出版協会が噛みついた 中止声明発表へ

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堺市のアイデア! 成人向け雑誌“目隠し”に雑誌協会と書籍出版協会が噛みついた 中止声明発表へ

成人向け雑誌をビニールカバーで覆ったイメージ。子供の健全育成を願った堺市のアイデアだったが… 成人向け雑誌をビニールカバーで覆ったイメージ。子供の健全育成を願った堺市のアイデアだったが…

 コンビニエンスストアに並ぶ成人向け雑誌を子供が目にする機会を減らすため、堺市とファミリーマートが始めたビニールカバーで表紙の写真などを隠す取り組みについて、日本雑誌協会と日本書籍出版協会は1日、市に中止を求める声明を発表することを決めた。週明けにも両協会のホームページに掲載し、市に送付する。

 市とファミリーマートは3月16日に協定を結び、成人向け雑誌の写真など中央部を濃い緑色のビニールカバー(高さ12センチ)で覆って隠す取り組みを、同市内の1店舗で開始。翌17日にはさらに別の市内10店舗にも拡大した。大阪府青少年健全育成条例で有害図書類に指定され、区分陳列された雑誌が対象としている。

 取り組みを受け、両協会は同18日、竹山修身市長への公開質問状を発送。「表紙は購入するか否かを決める重要な手がかり」とし、「憲法で保障されている『表現の自由』に抵触するのではないか」など8項目を質問。同条例で表紙を見えなくする規定はないことから「条例を逸脱する行為ではないか」と指摘した。

 これに対し、竹山市長は同30日、回答。「協定を締結するか否かは各コンビニエンスストアの自主的判断に委ねられている。(市と業者の)合意に基づく協定という性質上、府条例を逸脱しない」と主張し、「表現の自由に対する違反にはあたらない」とした。

 日本雑誌協会は「ビニールカバーは公費で支出されており、過剰な規制。条例逸脱は明らか」としており、声明で市がファミリーマートとの協定を解除するよう求める。一方、市市民協働課は「声明の内容をみたうえで対応を考えたい」としている。

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