<最終回ネタバレあり>集中治療室に運ばれた音の運命は?
前回、練と井吹朝陽(西島)のどちらを選ぶのか注目視されていた中、ひったくりに遭い戸惑っていた明日香(芳根京子)に救いの手を差し伸べたところ、騒動に巻き込まれた音。階段から落ち、集中治療室に運ばれるという衝撃の場面で終わった。
音が病院に運ばれたと聞いて駆けつける練、朝陽、木穂子(高畑)ら。目を覚ました音に会わずに練はその場を去る。一方、音が意識を失っていた間に音が支えにしてきた母親(満島ひかり)の手紙を読んだ朝陽は、退院早々、音に自ら別れを切り出す。「僕はもう君のこと好きじゃない。恋愛って決めることじゃない、いつのまにか始まってるものでしょ?」と音のために突き放し、2人は涙の別れを迎えた。
音と練、惹かれ合うのに結ばれない2人のラストは?
数カ月後、音の働く介護施設を訪ねた練は、音の育ての親である叔父(柄本明)が亡くなり、一人になった叔母(大谷直子)と再び暮らすため音が北海道に戻ることを知る。母親に向けて練への思いをつづった手紙を破り、思い出の白桃の桃缶を開け、思いを絶とうとしていた音。練が駆けつけた頃には既に音のアパートはもぬけの殻となり、電話をすると、北海道に着いてしまっていた。素っ気ない音に対し、「俺、まだ返事貰ってません」と練は2人が最初に出会った時に訪れた思い出のファミレスでの再会を約束する。
ラストシーンは1話と同じ、北海道のファミレスにて。最初はまるで昔と同じように投げやりな音だったが、2人で分けあって食べたハンバーグをきっかけに2人には温かい時間が流れ始め、音は本音を告白。叔母が心配なこと、朝陽への申し訳無さなどから東京には帰れないことを苦しそうに伝え、「引越し屋さん、好きやで。好きなんやで、それはほんまに」と口にする。
練は「振り出しに戻っただけ」と言う音にそうではないと訴え、まっすぐとした瞳で何度も北海道を訪れることを約束。「約束があってちょっとの運があればきっと会える」という言葉に音は涙を流し、最後は練のトラックに乗り込む2人。車の中でキスを交わし、道順を指定した音に「近道?」と練が尋ねると音が「ううん、遠回り!」と笑顔を見せ夜のドライブへと出かける場面で幕を閉じた。
「いつ恋」の魅力は?「余韻がすごい」
毎回、若者を中心に大きな反響を寄せられる同作だが、今回もTwitter上では「いつ恋」「音ちゃん」「朝陽さん」など関連ワードがトレンドワード入り。「3ヶ月間感動をありがとうございました」「本当に心に刺さる良いドラマだった」「ハッピーエンドで良かった」「最初から最後まで号泣」「しばらくいつ恋ロス」など、5年以上の月日をかけて“遠回り”で結ばれた2人が迎えた静かなハッピーエンドに感動の声が殺到。「余韻がすごい」とのツイートも目立つ。
音と練以外にも小夏(森川)と晴太(坂口)や、木穂子、佐引(高橋一生)などその他登場人物も幸せな恋愛をしている様子が描かれるハッピーエンドで終わり、「出てくる人皆が優しかった」「皆幸せそうで良かった」とキャラクター全てを含め視聴者から愛されていた。
また、同作を語る上で欠かせないのが坂元が紡ぐ、リアルな恋愛の切なさや若者の心情をつづった名台詞の数々。一言一句心に留めようと、今回もたくさんの台詞をつづったツイートが飛び交い、共感の声が溢れていた。(modelpress編集部)