クラウドは、どうマーケティングを変えるか
米国のイベントで明らかになった「最先端」
Adobe(アドビシステムズ)は、米国時間3月22日から24日まで、米国ネバダ州ラスベガスで、デジタルマーケティングのカンファレンス「Adobe Summit 2016」を開催。1万人を超える参加者が、最新のマーケティングテクノロジーと最新の事例について議論を交わした。その模様を現場からリポートする。
3つのクラウドの主役は「マーケティング」
アドビには、デジタルデザインのためのソフトウェア群「Creative Cloud(クリエーティブ・クラウド)」と、Acrobatを核とした「Document Cloud(ドキュメント・クラウド)」、そしてデジタルマーケティングのための「Marketing Cloud(マーケティング・クラウド)」の3つのクラウドがある。
今回のAdobe Summitは、マーケティング・クラウドの刷新と活用、そして事例の共有に主眼が置かれていた。マーケティング・クラウドの新機能としては、メールの件名の自動提案、A/Bテストの自動化、複数デバイスと個人を認識しやすくする機能、データを用いたクリエーティブの最適化などが追加された。
また、アドビが用意するソリューションに加えて、エコシステムを発表。250を超えるパートナー企業が提供するサービスやシステム構築を用いて、自社のビジネスにマーケティング・クラウドを取り入れることができるようになる。
顧客との接点を作り、深い関係を広げ、ビジネスを拡大させる。マーケティング・クラウドは先進テクノロジーを導入しながら、ビジネスそのものを変革しようとしている。