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CindⅢ site

Hallo mein name ist Cyndi

うつ病で退職した15卒から、抱え込みがちな新社会人へ贈る言葉

うつ病
こんにちは、15卒(4大卒)世代のシンディです。
年度始まりですね。進学・進級したり、就職・転職したり、新生活が始まった方が多いと思います。

16卒世代の新卒新入社員さん、どんなスタートになりましたか?早速仕事辞めたい、と思っているかもしれませんね。笑

わたしは新卒入社した会社の仕事が大好きでしたが、うつ病を抱えたまま入社して、うつ病マインドのせいで悩みを溜め込んで潰れた人間です。
オープン就労で、会社は十分配慮してくれていました。
会社がわたしを潰したのではなく、うつ病患者にありがちな認知の歪みにより、自分で自分を潰した典型的な例だと思っています。

休職、退職を経て、絶不調だった時とくらべればかなり元気になりました。
客観的に当時を振り返ることもできるようになりました。
今思えばあんなに抱え込まなくてよかったのにっていうことばかりです。

うつ病患者さんでなくとも、
「抱え込みがち」
「人に頼るのが苦手」
「責任感が強い」
「真面目」
と言われがちな人のために、わたしのようになるなよ!という思いを込めて、僭越ながら先回りしていくつかメッセージを送ります。
実際にあった事例をタラタラ書いているので、見出しと最後の太字だけ見てくれるのでも大丈夫です。


1. 頑張りを評価してくれる人はいる

わたしは去年の今日ベンチャー企業に入社し、入社2ヶ月で大きな案件のメイン担当となりました。
3ヶ月契約のコンサルティングで、数値目標を達成したらもう3ヶ月延長。とにかく数字が求められる案件でした。
しかし何度バズを起こしても寝る間を惜しんで土日までリアルタイム対応をしても、想定より数字が伸びない。
「仕組み化しないと潰れるよ」と社長や上司に言われても、仕組み化したら伸び率が落ちたので、これはいかん!と結局必死で仕事用スマホと格闘していました。
当時は気付きませんでしたが、完全にノイローゼでした。

結局数字を達成できず、身体を壊してわたしは倒れました。
その後、契約が更新されたと聞きました。
うっそーんwwwww
話を聞くと、お客様がわたしの仕事ぶりや数字以外で残した功績(ブランディング・イメージアップ等)を非常に高く評価してくれて、予算を出してくれる上の部署を一生懸命説得してくれた。とのことでした。

数字だけを見ていたのは、わたしだけでした。

もちろんバッサバッサ数字で切り捨てられることもあると思います。ただ、自分が真面目に、真摯に、数字を出すためにやった様々な工夫は、きっと何らかの形で返ってきます。
数字を見るのを控えましょう、と言っても、頑張り屋さんにはなかなか通じないと思います。でも、これだけは覚えていてほしいです。

あなたの「頑張り」を評価してくれる人は、必ずいます。
だから頑張りましょう、ではありません。
頑張りを評価してくれる人がいますから、あなたも数字だけで自分を評価するのはやめてください。


2. 身体を壊す前に諦めるのがお互いの為

上の話を続けます。
お客様に契約を更新していただいたのとわたしの休職が決まったのは、ほぼ同時でした。
当時は1ヶ月の休職予定だったので、わたしは社長に「復帰後はまた担当者として戻りたい」と伝えましたが、却下されました。
いま思えば彼の判断は経営者として正しかったです。しかし、わたしはショックでした。
頑張って予算を取ってきてくれたお客様は、わたしが担当を外れると聞いて非常に残念がったそうです。

わたしが無茶をして身体を壊すことで、
わたしは、やりがいのあった仕事の担当を外れました。
会社は、お客様に信頼されていた社員を失いました。
お客様は、高評価していた担当者を失いました。

溜め込み屋さんは、単に「人に相談するべし」なんて言っても溜め込みます。だからそんな言い方はしません。
でも、これだけは覚えていてほしいです。

身体を壊す前に諦めることがお互いの為になることもあります。
あなたがwin-win-winを作りたくて日々奮闘していることで、lose-lose-loseを産むこともあります。
ちゃんと限界を見極めてください。
どうか自分の出すサインに気付いてください。


3. 部下には上司に泣きつく権利がある

これは1〜2と違って、わたしの成功体験から感じたことです。

わたしがいた会社は、超絶ウルトラスーパー個人主義な会社でした。だから入社しました。
仕事でチームを組むことはほとんどありません。
3年目にもなると、お互いがお互いの仕事の内容は何も把握していない状態になります。
クールでドライな雰囲気の会社で、上司は涼しい顔で死ぬほど残業してました(※裁量労働)。

そんな中、わたしは同期とチームを組んで新卒採用のプランニングを任されていました。
しかし同期が本当に何もしてくれなくて、正直1人でやったほうが早く進む。2人でやった方が遅くなる、間に合わない、といった感じでして…ほんと横のチームプレー苦手なんですわたし…
相談したいけど上司は忙しそう。相談しづらいな、でも相談しないともっと大変なことになるな、と思って、意を決していちばん下っ端の上司に相談することにしました。

上司は話を聞いてくれました。
「2人でやる、というところまで仕事だというのは把握している。しかしそれでは上司の提示した期限までに話がまとまらない。期限を延ばすか同期をおろしてほしい」
と、完全に泣きつきました。

そして翌週の月曜朝イチには、上司はわたしに1人で動くことを許可してくれました。
結果わたしはスイスイ動けるようになって、部長のOKが出る新卒採用のプランニングができました。
結局社内で動きがあって新卒採用やめたんだけどね!

忙しそうな上司を見ると、こんなことで自分が相談していいんだろうか…と悩むときがきっとあると思います。
相談していいんです。けど、あなたが大変なら相談していいんだよ!とかヌルいこと言っても頼り下手の相談下手が動けないことは分かってます。
でも、これだけは覚えていてほしいです。

部下には上司に泣きつく権利があります。
ただの愚痴の範疇を超える悩みは早めのうちから相談して良いんです。
部下の評価は上司の評価のうちでもあるからです。上司のためにも思いきって泣きついてみてください。
もし断られたらわたしと泣きましょう


4. 自分だけじゃなく、会社の悪いところも見ていい

休職してから4ヶ月経ち、わたしは復職か退職かの選択を迫られていました。
時短や単純作業からの復帰はNGだと言われていたので、フルタイム復帰か辞めるかどちらかしかありませんでした。

わたしはとにかく経済的に切羽詰まっていたので、復帰以外のことは考えていませんでした。
しかし、同じ元うつ病患者な上司に「オフレコで」と、マジで体が資本だから無理すんじゃねえ死ぬぞ的なことを言われて、数日後に少し考え直しました。

この会社は、わたしがまた壊れるのを覚悟で今すぐ戻るべき場所なのか。
それまでわたしには会社の良いところしか見えていませんでした。良いところと悪いところをたくさん挙げてみて、総合的な判断をするのが必要でした。
なので、悪いところを出すために、思いきって今まで見て見ぬ振りをしてきた悪いところを列挙してみました。

上司は良い人だけど、わたしのキャパを分かってない。
社風が合ってて心地よいけど、待遇ちょっとブラック入ってるよな。
同期が悪い子じゃないのは分かってるけど、一緒にいるとイライラしてとっても辛かった。
ここにも書けないことも色々。

それでももう一度、元どおりの待遇で生き残れる?
わたしは考え直して少し「うっ」となりました。
言われるがままフルタイム復帰しか考えていなかったわたしですが、段階的な復帰を希望し、それが受理されないなら辞めると決めました。

すると、段階的な復帰は難しいというかわりに、会社は業務委託でわたしと契約を結ぶことを提案してくれました。
そしてわたしは現在それで生計を立てています。最高の円満退社となった訳です。

真面目で責任感の強い族は、たびたび自分だけを責めがちです。わたしは環境や会社の悪いところまで「自分がこうだからいけないんだ」といつも考えていました。
「会社のせいにしてみよう」なんて言ってもなかなかできっこないのは分かってます。
でも、これだけは覚えていてほしいです。

「課題点」としてでも構いません。自分以外にも「悪いところ」がある事実から目を背けないでください。
自分以外にも眼を鋭くさせるのは、いけないことではありません。すべて自分のせいにしてしまうのは、想像力の無駄遣いです。
会社の悪いところを悪いところとして認識したっていいんです。

5. 信じられないかもしれないけど、意外とどうにかなる

こればっかりはどうにかなった経験がないと分からないと思うので、意外とどうにかなった経験を積んでもらうしかないと思います。

ぜひ、「どうにかなったな」と思う出来事があったらどこかに記録してください。
人間、いいことばっかりすぐに忘れます。


おわりに

誰にも何も言われてないのに、勝手にトラウマにも似た何かを無意識に背負って、今日も明日も明後日も、これからずっと頑張る人へ。

頑張ってるあなたを評価してくれる人は必ずいます。
身体を壊す前に諦めることがお互いの為になることもあります。
人に泣きついたっていいんです。
たまには自分じゃなくて他人の悪いところに目ざとくなってもいいんです。
信じられないけど、意外とどうにかなるもんだから。

そして、

うつ病にはならない&なっちゃってるなら悪化させないほうがいいぞお!!!!


わたしが23歳の1年間で学んだことは、こんな感じでした!
24歳初日から生理痛でぶっ倒れてますが、意外とどうにかなる、で生きていこうと思います!

これからもよろしくお願いします。


Cyndi.

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