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埼玉県立
職業能力開発センター
キャリアカウンセラー
小島 貴子
さん
こじま・たかこ ●1958年生まれ。三菱銀行(現東京三菱銀行)で窓口業務と新人教育担当。82年に退行。91年埼玉県庁へ職業訓練指導員として入庁。独自の就職指導で若年者を7年連続100%就職させる。キャリアカウンセリングを学び、2001年から中高年再就職支援事業のメンバーとして企画・運営・講師を務める。02年度緊急地域雇用創出特別交付金事業として就職アドバイザー雇用と、就職訓練生への就職支援プログラムを企画・運営。03年は「彩の国キャリア塾」として多方面へのキャリア形成研究と講座の実践を企画中。著書に『がんばる中高年 実践就職塾』(メディアファクトリー)がある。埼玉県立職業能力開発センター(電話048-651-1945)

   新卒者の就職活動指南書は数多くある。かゆい所に手が届くような手ほどきを得て、彼らは就職戦線を走り抜けていくが、中高年の再就職は「孤独な手作り」感が強かった。一人ひとりの職歴も条件も異なるためにやむをえないのだろうか。

 小島さんは、中高年のための再就職に大きな力を与える実践書を著した。就職を援助した人が1000人を超えるという凄腕(すごうで)のキャリアカウンセラーだ。

 「自分を知らない。そして職業人としての自分の強みを伝わる言葉にできない。そこに大きな壁がありますね。世の中の求人は決して少なくない。企業も懸命に戦力を求めているのです。その企業の求める具体像をつかんでください」

 よく言われるが、○○会社の課長とか部長といった前の会社の肩書は就職の際の共通語にならない。小島さんは、自分の棚卸しをしようと勧めている。

 「営業を20年やってきて、高い業績を上げていた。その営業力を認めてほしい。でもそう言い続けても届かないのです。もっと掘り下げる。なぜ営業力があったのか。そういえば相手の人の笑顔を見ることが好きだったから、そのための努力が原動力だった。自分は人につくすことが向いているかもしれない。その核をつかめれば、営業でなく人につくす仕事という新しい強みが見え、別の職種に挑戦することもできます」

 再就職は気づきから始まる、と小島さんは言う。さらに、どうしても妥協できない条件を考え優先順位をつける。職務内容、年収、勤務時間、通勤時間など何が最も大切なのか。

 「中高年の人は、案外自分のわがままを表に出さず今日まで働いてきたのですね。本当はどんな人か、本音ではどうしたかったのか。私の仕事はそれを引き出し、ほどき、そしてその人らしい就職をしてもらうこと。年齢も経験も強みとして」

 さまざまな形のジグソーパズルの一片がパチンと納まるように、あなたが就職する先は必ずある、と。小島さんの具体的で熱意ある指南は著書に詳しい。包み込むような笑顔と厳しさを併せもつ人。この人の前では素直になりたくなる。

(8月4日掲載、文:田中美絵)

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