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NPO法人フローレンス代表理事
駒崎 弘樹さん
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こまざき・ひろき ●1979年東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部在学中に、(有)ニューロンの経営に参画し、株式会社化後に同社代表取締役社長に就任。大学卒業後、ITベンチャーを共同経営者に譲渡、退社して病児保育に取り組むための「フローレンス・プロジェクト」を始動。2004年NPO(特定非営利活動法人)認証を取得し現職。05年全国初の「保険的病児保育サポートシステム」である「フローレンスパック」をスタート。事業を拡大しながら行政との連携など取り組みの活性に努めている。07年7月『ニューズウィーク』日本版の「世界を変える社会起業家100人」に選出される。著書に『「社会を変える」を仕事にする』(英治出版)がある。フローレンス(電話03-3206-2604/ホームページ http://www.florence.or.jp) |
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国の政策では手が届かないこと。経済の理論では取りこぼされてしまうこと。介護、働きながらの育児、地域のきずな、環境など、課題は膨れ上がっていく。何とかしなくては、という思いは誰にでもあるが、それを担うのは「私」ではないと考えてこなかっただろうか。
NPO法人を立ち上げ、病児保育を担う仕組みを作り上げた駒崎さんも、自分がやろうと決心するまでに長い迷いの日々があった。
大学在学中からITベンチャー企業の社長職に就く。時代の先端を走る仕事は確かに刺激的ではあったが、次第に仕事の意味がわからなくなって、気持ちは袋小路に入り込んでいったそうだ。
「ひざを抱えて何日も考え込みました。今の日本は幸せな国だろうか。僕みたいな若造が一人で思い悩んでも、何の力もないのだろうか。でも、あれっ、僕は社会の役に立ちたいって思ってるんだ、とやっと気がついた(笑い)」
大上段に言葉にするには、きまりが悪い。しかしやがて駒崎さんは、米国で社会事業家の活動を知り、進むべき道の焦点がはっきりしたという。米国のNPO法人にはCEO(最高経営責任者)までいて、社会への貢献がボランティアではなく事業として存在している。
「彼らの事業はすごかった。例えばその一つ、ハーバードの学生を束ねて貧困家庭の子の教育を助けている団体。17の支部を持ち、サポーターはクリントン元大統領。社会が必要とすることを自分たちがやるという強い自負がありました」
駒崎さん自身が選んだ貢献、病児保育は、育児のベテラン女性をレスキュー隊員として組織し、幼い子を育てながら働く母親を応援する仕組みだ。相手は女性ばかり。命を預かる緊張感、資金集め、そして経営。
「毎日、地をはうような努力ですよ(笑い)」。しかし事業は順調に拡大し、行政も連携を求めてくるほどだ。助け合って暮らし、社会に役立つ仕事で生きる。駒崎さんから、温かく、確かな働き方を教えられた。
(12月3日掲載、文:田中美絵・写真:南條良明)
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