〜まずは主食の見直しから!〜

 「食育」って、まず何から始めたらいいの?という質問をよく受けます。
以前は、私のように虚弱児を生んだことや、子どもの病気などがきっかけで「食育」を考え始める人がほとんどでしたが、
最近では「食育」という言葉を耳にすることが本当に増えたので、「うちも何かやってみようかな?」という人も増えているようです。
 ですが、情報があまりにも氾濫する現代では、いったい何をしたら良いの?と混乱する人も多くなっています。
ここでは、まず具体的には何から始めたら良いのか?ということについてお話したいと思います。

日本人に一番合った食事とは?

 私たちは日本人です。日本人の食事とはどんなものでしょうか?そうです。「和食」です
。「和食」が私たち日本人に最も合った食事なのです。特に日本人の遺伝子に合う食べ物は、毎日食べても飽きることはありません。それが「ご飯」なのです。「和」とは「禾(稲)科のものを口にする」という意味なのです。パンやパスタを毎日3食ずっと食べていたら飽きてしまいますよね。
 また、お米は最も理想的な栄養源です。でんぷんを主体として、たんぱく質、脂質、ビタミンB群など各種の栄養素が含まれています。また、消化が良く、エネルギーも持続します。お米のたんぱく質には身体に必要なアミノ酸がバランスよく含まれています。実は、ご飯中心の食事をしていれば、お米にはたんぱく質も含まれているので必ずしも毎食お肉やお魚を食べる必要はないのです。(現代栄養学の大きな間違いの一つは、副食を考えるときにまずお肉やお魚をメインに考えることです)

では、どんなお米が良いのでしょうか?次に、主食の選択の仕方について考えて見ましょう。

お米について

 白米と玄米では栄養価にかなりの違いがあることは、周知されてきました。ですが、必ずしも誰もが玄米を美味しく感じるとは限りません。確かに、玄米食にすると身体が満足するのでお肉などの動物性食品があまり欲しなくなります。ですが、中には「玄米が美味しく感じられない」という人もいるでしょう。
 玄米ご飯が美味しく感じられない間は、無理に玄米食にする必要はありません。最初から玄米が美味しく感じられる人は良いのですが、肉や卵などの動物性食品を大量に食べ続けてきた人にとっては、当分は玄米は美味しく感じられないし、胃弱な人にとっては、いきなり玄米を食べることは身体にも負担になります。そういう人は胚芽米や分づき米を利用したり、白米に麦や雑穀を混ぜて炊いてみることから始めてみましょう。
 そして、できることなら、なるべく白米はやめて胚芽米に切り替えることをオススメします。
胚芽の部分も失った白米は、撒いても芽がでません。つまり、食べ物としては死んでいるのと同じものです。「米」に「白」と書いて「粕(かす)」、「米」に「健やか」と書いて「糠(ぬか)」という漢字からも、糠を捨てることは栄養を捨てることと同じだということが分かりますね。

 「いただきます」とは、「命をいただく」ことです。「食べる」という行為は、「あなたの命をいただいて、私の命につなげる」ということなのです。命ある食べ物を食べましょう。過度に精製された食品や部分食(動物の肉の一部、皮をむいた野菜の一部分など)では命はつながりません。

理想の飲み物は?

 そして、日本人にとって最も理想的な飲み物は何でしょう?そうです、「味噌汁」です。昆布やカツオ、イリコで出汁をとり、豆腐や野菜、海草を具にした味噌汁はカルシウムや鉄分、カリウムなどミネラルたっぷりの健康食になります。また、発酵食品の味噌は腸内細菌を整え、胃腸を丈夫にします。
胃腸を丈夫にすることが、アレルギーを防ぐ第一歩なのです。また、腸内が健康であれば免疫力も高まり、風邪やウイルス性の病気にはかかりにくくなります。味噌には、電磁波や放射能の害を緩和するパワーさえあるのです(広島に原爆が落とされた後、塩・味噌・醤油を使った伝統食で治療していた病院では、生存率が高かったそうです)。そして、「頭」を作るのは「豆」だと言うこともお忘れなく!まさに、ミラクル育脳・健康食です。


 結論として、食育を始めるにあたってまず第一に考えることは、
「食事の中心をご飯と味噌汁にする」ということなのです。
ご飯と味噌汁の組み合わせは、ご飯に不足する栄養素を味噌汁が補うという、まさに理想的な組み合わせ!
 
中心がしっかりしていたら、自律神経が安定します。つまり、身体も心も安定します。中心がぶれていたら、免疫力が弱まり、ひ弱な子どもが育ちます。集中力にも欠け、キレやすくなります。「頭が良くて穏やかな子どもに育てたい」と思ったら、習い事にお金をかけるよりも「食」に気を遣う・・・というのが賢いママです!

学校給食・パン食の弊害

 食事の中心が「ご飯と味噌汁」から離れている子どもがどんどん増えています。特に幼稚園や学校給食が始まると、問題はいっそう深刻になります。というのは、学校給食の献立の中心は、日本人の身体に合わない「パンと牛乳だからです。また、大分県では残念ながらまだ完全米飯給食は実現されていません(私は「学校給食と子どもの健康を考える会」の会員ですが、完全米飯給食運動は全国的に広まっています)。
 戦後の食料難の時代には、確かに学校給食は子どもたちにとっては貴重な栄養源でした。また、アメリカにとっても大量に余った小麦や脱脂粉乳を日本に輸出することは好都合だったのです。ですが、時代が変わった現在でも、パンと牛乳中心の給食が未だに続けられていることが問題なのです。

 
朝はパンと牛乳やジュース、昼も学校給食でパンと牛乳を食べる子どもたちの体は果たして丈夫になったでしょうか?
確かに子どもたちの身体だけは大きくなりました。それは動物性たんぱく質を大量に摂取しているからです(例えば牛乳は、「ヒト」ではなく「牛の赤ちゃん」の身体を早く大きく育てるためのもので、知能の発達を優先する「ヒトの母乳」とはその栄養成分は大きく異なります)。身体だけは大きくなっても、内臓がついていっていないから、「体格は大きくても体質が弱い」という子どもがどんどん育っています。ある幼稚園では、かけっこをして壁に手を突いてUターンして戻ってくるという遊びをしていたら、壁に手をついただけで骨折した子どももいます。子どもの骨折はどんどん増えていますし、体力の低下も叫ばれています。また、学校給食で育った私たちの世代の子どもたちにアレルギーや先天性の疾患が増えていることからも、パンと牛乳の食事の弊害はかなり大きいと言えます。


まずは朝ごはんの見直しから

 実は我が家も、子どもが生まれるまでは毎朝パン食でした。トーストにマーガリン、時にはピーナツバターやジャムを塗り、おかずは目玉焼きやスクランブルエッグにウインナー、刻み野菜を申し訳程度に付け合せるだけでした。そして、飲み物はコーヒーや紅茶、妊娠中には「カルシウム補給のため」と好きでもない牛乳を無理して飲んでいました(これがアレルギー虚弱体質児を生んでしまう原因になったわけです。またの機会にお話しますが牛乳では骨を強くすることはできません)。

 パン食だとどうしても油脂が多く、カロリーが高くなります。パンは水分をあまり含まないので、食べるためには油脂が必要になるからです。なのでどうしてもマーガリンやジャムなどが必要になるし、おかずは脂っこいもの、動物性のものが多くなります。
パン食の怖さは、パンに塗る加工食品とパンと一緒に食べる脂っこい動物性中心料理の害で倍加されています。
 ご飯は水分を適度に含むし、ご飯に合うのは味噌汁や煮物、おひたし、焼き魚などです。パン食と比べカロリーは控えめなのに栄養価は高く、ダイエットにも最適です。朝食を和食にすると自然に体重が調整され、体調も良くなる人も多いのです。
1食だからと軽視しがちですが、1年365日を積み重ねると大きな差が出てくるのです。

 学校給食に関しては、親である私たちが子どもたちの健康を守るため、完全米飯給食の実現のために声を上げていくことは大切です。ですが、長年続けられてきたことを変えるということは、とてつもないエネルギーを必要としますし、そう簡単には変わりません。子どもが給食を食べるようになる前に、
「和食の朝ごはんが当たり前」にしておくことがとても大切なことだと思います。


朝はパン食の方が楽チンだし、ご飯を準備するのは大変〜!!!と思ってしまうでしょう。
そこで、別のコーナーで、簡単・楽チンに朝ごはんが準備できるアイデアを紹介したいと思います。


++「簡単・楽チン朝ごはん」++


++食育のTOPへ戻る++

食育・・・まず何から始めたらいいの?・