本日2016年4月1日より、当サイト『クレジットカードの読みもの』とVISAが提携をし、「読みもののクレジットカード(略称:もののカード)」を発行開始することになりました。
コストコのビジネスモデルを参考に:
もののカードの設計には、会員制小売店である「コストコ」のビジネスモデルを参考にさせてもらいました。
コストコはみなさんご存知のように、商品の販売で利益を出すのではなく会員費で利益を出すビジネスモデル。だからこそあれだけ野菜もお肉もお惣菜も安い状況があるわけですが、しっかりと買い物をしないと年会費の元は取れない計算になっています。
- コストコ:販売商品は激安だけれども、年会費はかかる(年会費の元を回収するためにはコストコでたくさんの買い物をしなくてはいけない)
加盟店手数料では儲けが出ない設計に:
それとまったく同じ仕組みを、クレジットカードにも当てはめたらどうか?というのがこのもののカード誕生の発想。
もののカードではクレジットカード会社の利益である「加盟店手数料」をまるまる、ポイントとしてみなさんに付与してしまい、それからは一切の利益を出ない計算にしました。そのため、ポイント還元率は他のクレジットカードを圧倒する3.25%。100円利用すると3.25円分のポイントが貯まるカードに仕上がっています。
- 楽天カード:100円利用で1円分のポイント
- もののカード:100円利用で3.25円分のポイント
どうでしょうか?すごいポイント獲得数の差ですよね、これ。
反面、そのポイント還元率を確保するためにはコストコ同様、年会費を高めに設定しなくてはいけません。提携してくれたクレジットカード会社の旨味としては年会費収入のみだと言えるので、こちらは残念ながら高めの設定となっています。
- もののカード年会費:2万9,800円(税別)
計算上はだいたい、年間100万円のクレジットカード利用をすれば年会費の回収が可能で、その後はどこでクレジットカードを利用してもまさにザクザクとポイントを貯めることが出来る形です。
下記表を見てもらえればわかりますが、ざっくり年間150万円以上のクレジットカード利用がある方であれば作成する価値があるクレジットカードになるのではないでしょうか?(ポイント還元率が1%以上になるのは150万円手前あたり)
付帯保険などのサービスはゼロ:
更に他の余分なサービスもすべて省きました。年会費が税込みで3万円以上するにもかかわらず、もののカードでは付帯保険は盗難保険のみ(盗まれたり紛失した時の補償のみ)。
海外旅行傷害保険もなければ空港ラウンジの無料サービスもありません。つまり徹底的にポイント獲得のみに焦点を当てたクレジットカードが、もののカードということが出来ると思います。
カード会社にも大きな旨味が:
コストコがスーパーマーケットとして大きな成功を収めている以上、このもののカードのビジネスモデルにも大きな可能性があると私は思います。
カード会社としては年会費収入という固定費収入を確保することが出来るようになるため、例えば日本中で100万の方がこのもののカードを発行してくれれば単純計算で300億円の年会費収入…。企業としては馬鹿に出来ない収入ですよね、これ。
売上が大きいから出来る経営がある:
加えてもののカード利用者が増えることで企業の知名度があがり、結果としてビジネスを有利にすすめることが出来るというメリットも。
実際、コストコがあれだけ安く商品を仕入れられるのは、世界的にあれだけの売上を作れているからに他ならないので、クレジットカード会社としてももののカード経由で売上が増えれば同様のメリットが期待できると思います。
…といったように全くそんな企画もないデタラメなクレジットカードではありますが、こういうビジネスモデルを展開してくれるクレジットカード会社が出てくることを祈りつつ、エープリルフールネタを終了したいと思います。期待させてしまった方、ほんとうに申し訳ございません(明日には記事冒頭にネタであると書きます)*1。
以上、クレジットカードの読みものがVISAと提携をし、「読みもののクレジットカード」を4月1日より発行開始!コストコのビジネスモデルを参考…という話題でした。
参考リンク:
現在、ポイントが貯まりやすいクレジットカードを作りたい…という方は、下記記事を参考にどうぞ。こちらはエープリルフールネタではなく、ちゃんと実際に発行がされているクレジットカードですよ(苦笑)。
*1:実際にはそもそもVISAと提携してクレジットカードを発行することは出来ませんし、たぶん今のカード会社に入ってくる加盟店手数料を考えると3.25%というポイント還元率を提供するのも無理だとは思いますね。せいぜい2.25%が限界…といったところでしょうか。