韓国造船大手3社のうち、サムスン重工業と大宇造船海洋は今年第1四半期(1-3月)の船舶受注がゼロに終わった。
造船・海運専門の市場調査会社、クラークソンのデータによると、年初から3月30日までに韓国の造船会社による船舶受注は8件にとどまった。標準貨物船換算トン数(CGT)ベースでは17万CGTで、前年同期の6%にすぎなかった。8隻のうち5隻は現代重工業、現代三湖重工業、現代尾浦造船が、3隻は中堅造船会社が受注した。従業員数が合計3万人を超えるサムスン重工業、大宇造船海洋は3カ月間、受注が全くなかった格好だ。
業界関係者は「現在は1-2年分の受注残があるが、現在の状況が続けば、年末には船舶建造が減少し、大規模な人員削減説が再浮上しそうだ」と語った。韓国の造船業が正常に操業するには、年間100億ドル前後の受注が必要とされる。
船舶受注の低迷は世界的な減少だ。第1四半期の船舶受注は全世界で171万CGT(66隻)で、前年同期(799万CGT、342隻)の21%にとどまった。
産業研究院のチョ・チョル主力産業室長は「世界的な景気低迷で船舶の新規受注が急減したことが原因だ。さらに造船産業の構造調整で体力を補強した日本、政府の全面的な支援を受ける中国が受注競争に加わり、韓国の造船会社の地位はさらに揺らぎそうだ」と分析した。